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2004.10.17

『こころの耳』

早瀬久美さんの著書『こころの耳』を読みました。
この本は2004年7月に講談社から発売されたもの。
手話をかじっている人や手話通訳に関わっている人にはぜひ読んで欲しい1冊です。
そうじゃない人も、勇気をもらえる内容ですよ!
あきらめないこと、夢をもち続けることが夢を実現させるには大切なんだなって改めて思いました。

早瀬さんは、日本で初めて誕生したろう者の薬剤師。
薬科大に合格して、薬剤師国家試験に合格したのに薬剤師法の「欠格条項」の壁に阻まれて薬剤師資格の申請を棄却されました。
その後、220万人もの署名により欠格条項が改正され、2001年に正式に「薬剤師」資格が認められました。

今まで何人ものろう者が薬剤師になりたくても、欠格条項という法律の壁に阻まれてきたでしょう。
耳が聞こえない・・・ただそれだけの理由でです。

早瀬さんは現在、大正製薬で薬剤師として活躍しています。
耳が聞こえる人にとっては、「耳が聞こえない人が薬剤師でいて、自分がクスリをもらうとき、ちゃんと説明してもらえなかったらどうしよう」って思う人もいるかもしれません。
でも、「薬剤師」資格が必要なのはそういったカウンターでの業務だけではありません。
それに、病院には多くのろう者も来るのでそういう人には手話で説明できる人のほうが安心かもしれません。

薬剤師は、病院や薬局・薬店だけが仕事の場ではありません。
医薬品メーカーで研究開発に関わる仕事もあるし、医薬部外品などを扱う化粧品メーカーの研究開発の場でも仕事はあります。
他には、メールによる薬相談の対応も可能です。

就職できるかどうかは、別として資格取得が認められたことは良かったと思うし、実際に薬剤師として活躍しているなんて、素晴らしいなぁと思いました。
早瀬さんはろう者によるろう児教育の場を提供しようと、フリースクールの運営にも関わっています。
こちらもかなり、興味深いです。

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