« シビラのワンピース | トップページ | 世界地図で遊ぼう! »

2005.02.23

言語の不思議。

「手話」って本当に不思議な言語だと思います。
視覚言語だけど、ちゃんと音韻がある・・・。
視覚言語なのに「音韻」ってなんかしっくりこないけど、「音韻」というらしいです・・・。

何年か前に、日本手話学会のアブストラクトを見せていただいたことがあります。
手話を日常で使うことでいっぱいいっぱいの私には「言語学」として手話を研究している人がいて、ちゃんと論文発表していることに感激しました。
でも、アブストラクトを見てもチンプンカンプン。

手話の音韻がさっぱり判らないまま、月日は流れ現在の私もあまりあの時と変っていないように思います。
・・・と、いうのも「月刊 言語」1月号に、国立リハビリテーション学院手話通訳学科の教員である、市田泰弘さんが寄稿しているのですが、今読んでもすっきりと頭に入ってこないのです。
成長ゼロ・・・かもしれません。

言葉って不思議ですよね。
以前、某国際交流財団で働いていた知人が言っていたのですが、あるときろう者を対象に国際交流のツアーを企画し、ギャロデット大学でフランス人やドイツ人などのろう者が集まったのだそう。
最初は言語の通訳者と手話通訳者が介在していたのだけれど、30分もすると何故か、言語の通訳者がいなくてもろう者同士でコニュニケーションをとれているのだそうです^^;
(よく聞く話ですが、身近なヒトから聞くと本当にビックリします^^;)

誤解が無いように書いておきますが、手話は世界共通語ではありません^^;
それぞれの国によって違うのですが、「ろう文化」、「デフカルチャー」が根底にあるのかな?
国境とか人種とか関係なく、なにかひとつの価値観というか文化というか、そういうものがろう者の間にはあって、たぶん私たちがどんなに知りたくても、体感することができない”なにか”なんでしょうね。

私は「言語」にとても興味があります。
最近、現在では特にアイヌ語に興味があります。
生粋のアイヌ人が存在しなくなった今、消え入りそうな言語です。
なおかつアイヌ文化には「文字」の存在がなく、常に口伝えに継承されてきた言葉であり、文化です。

北海道では近年STVラジオでアイヌ語を学べる番組が放送されています。
都内でも、東京大学や早稲田大学語学教育研究所でアイヌ語の研究をしている方がいるようです。
昨年、金田一春彦先生がお亡くなりになりました。
その訃報を見たとき、アイヌ語研究の第一人者だった金田一京助先生のことを思いました。
現在ではアイヌ語が母国語の方はどんどん高齢になっていますし、日本語で記録できるのも時間の問題だし、どうなっているのかなぁと・・・。
今はアイヌ語研究の第一人者って、どなたなんでしょう?

手話もある意味、文字を持たない言語です。
手話を日本語とか、英語とかに訳して記録するから文字になるだけ、手話そのものに対しての文字は存在しません。
その辺りがなんだか、ややこしいですね^^;;

|

« シビラのワンピース | トップページ | 世界地図で遊ぼう! »

手話言語・ろう文化」カテゴリの記事

コメント

手話がどうしても日本語にならない時あります。
「ガーっ」とか「ぱっ」とか「C$#t@W&"#…???」とか、意味わかんなくなって。

結局コミュニケーションって言語より何よりまずは「心と心」なんですかね?

投稿: みきぼう | 2005.02.25 15:04

★ みきぼうさん
わかります^^;;
「擬音語」って、聴者の文化ですよね~。
「がーー」とか、「ぱっ」とか「シーン」とか・・・。

忍足亜希子さんが日本語を勉強されるとき、マンガの会話などを日本語の学習に活用されたそうです。

マンガで、部屋に誰もいないのを描写するとき「シ~ン」って書いたりしますよね。
(「人がいなくてシーンとしている」とか・・・)

忍足さんが初めて、その「シーン」を見たとき『ヒトがいないときはそういう音がするのかな』と思ったそうです。

投稿: ドシル | 2005.02.25 16:16

言語学で検索して、立ち寄りました。
私も大学時代から言語に興味があって、今日に至っています。アイヌ語について、またその研究者の動向についてもまったく知りませんが、昨年亡くなられたのはアイヌ語研究で著名な金田一京助氏の長男 金田一春彦氏だったと思います。金田一京助氏は昭和40年くらいになくなられている筈です。また、異言語手話者間の交流については私も以前にNHKの番組で同様の話を手話の専門家がされているのを聞いたことがあります。すみません、つまらないコメントで…。

投稿: YW | 2005.03.10 19:51

★ YWさん
コメントありがとうございます。
そうですねm(__)m
昨年なくなられたのは、春彦先生の方でした。
ご指摘ありがとうございます。
金田一春彦先生もアイヌ語研究されていませんでしたっけ?
文学者だったかしら???

私の職場には金田一先生のお身内がいらして、昨年訃報が回ったときにそんなお話をしたのでした。
記事も一部訂正しておきますm(__)m

またぜひ、コメントお寄せください(^^)

投稿: ドシル | 2005.03.10 20:03

御丁寧にコメントを添えて頂いて恐縮です。金田一春彦氏は国語学者として御活躍でした。方言の研究でも知られていましたが、警察に協力して誘拐事件の犯人の出身地を発音の特徴から推理したところ<外して>しまって、(というか、まんまと騙されて)かなりショックだったみたいです…(哀)。
それにしても職場に金田一氏のお身内がおいでとは…。金田一春彦氏のご子息も言語学者としてメディアに登場されるようになりましたね。3代続けて言語学系の学者を輩出するのもすごいことだと感心しております。

ちなみに、ドシルさんはフランス語もおできになるのでしょうか?“Docile”は英語でもフランス語でもスペルは同じですが、読みがフランス語のようなので…。ではごめんください!

投稿: YW | 2005.03.12 14:19

★ YWさん
すごいですね~。
金田一先生にとてもお詳しくて、驚きとともに感心しました。

私の中で「金田一先生」といえば国語辞典...の印象です。。。お恥ずかしい。
私の職場にいらしたお身内の方は、やはり専門職ではありますが、言語とは関係ない方です。
それにしても、優秀なご一族ですね~。

私の「ドシル」はフランス語の「Docile」からきています^^;
ですが、フランス語はできません(>_<)
フランス語、難しいですよね・・・。
これから新しい言語をマスターするならやっぱり北京語でしょうか?

投稿: ドシル | 2005.03.12 19:09

アイヌ語のことで調べものをしていて、
立ち寄りました。

アイヌ語の研究者では、田村すず子先生(東京大学→早稲田大学)、中川裕氏(千葉大学)などがいらっしゃいます。
URLに田村先生のインタビューをつけます。

語研のことを調べたら、昨年3月末で廃止になったとのこと。ショックでした…(一部科目はオープン教育センターで残るようですが)

投稿: 通りすがりの者 | 2005.05.27 14:00

★ 通りすがりの者さん
情報ありがとうございます。
田村先生、東大から早大に移られたのですか・・・。
教えていただいたURL見てきたら、2000年!!
最低でも5年前には東大を辞められているんですね。

千葉大の中川先生は存知ませんでした。
ありがとうございます。

ご紹介のサイトを見てうわぁと思いました。
知里幸恵さんの『アイヌ神謡集』は私も好きでしたー。
私も北海道出身だからアイヌ語に興味を持ったひとりです^^;

投稿: ドシル | 2005.05.27 14:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17097/3051678

この記事へのトラックバック一覧です: 言語の不思議。:

« シビラのワンピース | トップページ | 世界地図で遊ぼう! »