« ろう協役員会 | トップページ | 昨日のサークル☆ »

2005.04.21

真実はどこにある?

毎回、教科書改訂と靖国問題参拝に関して中国や韓国、北朝鮮から反発を受けますが、今回の反日デモはすごかったですね・・・。
被害にあわれた方や中国に滞在していらっしゃる日本人の方たちは大変だったと思います。
ニュースを見ていてビックリするやら、こっけいに見えるやら・・・。
「こっけい」と表現すると怒られるかもしれないけれど、なんだか本当に奇妙に
映ります。

聴覚障害者と関わっていると、常に「情報保障」という言葉がついて回ります。
情報を保障しないと、判断材料がない・・・つまり、正しい判断ができないから「情報」は必要なものです。

今回大きな反日デモが行われた中国。
「日本製品の不買運動」をしながらも、自宅へ帰ればTVは日立、オーディオはソニー、携帯はシャープ・・・。
なんだかこっけいに思えませんか?
イトーヨーカドーで買い物しているのに、「アサヒビールは買いません、キリンビールを買います」とか・・・。

私はデモに参加した中国人が悪いとは思っていません。
かといって日本が悪いとも考えていません。
中国には中国の文化があり考え方があるように、日本には日本の考え方があります。
以前、私は「幸せのカタチ」という記事を書きましたが、私は日本人に生まれてよかったと思うし、日本の文化も好きだし言葉も好きだし、日本人であることに誇りも持っています。

そして、今回デモの中心になったヒトたちはある意味、情報操作というか「反日」教育を受けてきた世代なわけで、ああいう行動をしてしまうのは中国政府の教育の成果なわけです。
旧日本軍が行ったとされる様々な残虐行為を写真つきで教科書に掲載して、反日教育を行い、ODAによって多くのお金を日本から貰っていることは公にしない。
更に、現在の日本が世界で唯一の原爆による被爆国であることや平和憲法を保持していることは教育されないままなので、彼らにとって日本はとってもヒドイ人種なのでしょう。
そう教育するのは中国政府の諸事情があるようですし・・・。
矢面にされるこちらとしては困ります。

戦後60年。
ずっと、戦争中の歴史を次世代に教育してきた国です。
若者はデモも起こすでしょうし、過激な行動にも出るでしょう・・・。
一方で、日本企業に多くの中国人が働いているんですけどね。
日本人が色んな技術を教えてきたことで経済成長もしたと思います。

一方日本はというと、アメリカに原爆投下され悲惨な敗戦をしたけど反米教育もしない、旧日本軍や帝国主義だった過去のことも学校では殆ど勉強しません。
どちらかというと、アメリカは日本の味方・・・みたいな感じです。
実際、アメリカとは運命共同体的なところもありますしね。
日本人の気質として、「イヤなことは早く忘れよう!」みたいなところがあるのかもしれないなぁとか思います。
私もそうだけど。
あまり過去は振り返らず、未来に向かってがんばっちゃう。
クサイものには蓋をしちゃえ~みたいな。

ついでに思い起こすと、日本史の教科書は縄文時代あたりから近代へと来るんだけど、近代あたりは明治維新くらいまで来るとだんだん残り時間がなくなって、世界大戦のあたりはかなり端折って、終わった記憶があります・・・。
(私の通っていた学校だけだったらごめんなさーい)。
入試にも近代って幕末・明治維新くらいまででそれ以降ってあまり出ないような・・・。
まともに戦中・戦後の勉強をした記憶がありません。
どちらかというと、終戦記念日とかのTVの特集なんかで色んな情報を得たような気がします。

戦前の日本は、「天皇は神様」と教育してみんなそれを信じていました。
嘘みたいだけど・・・ホントなんですよね。
戦後は、「天皇は人間。アメリカは敵じゃない」「自由と平等と平和」の教育を受けてきて、私たちはなんだか平和ボケ・・・。

私たちも情報操作をされているんじゃないかなって思うときがあります。
どれがホントでどれが嘘か判らない・・・。
日本と近隣諸国とで、同じ歴史の認識とその後の変化と今後の展望を共有しなければ、なにも変わらない気がします。
今のままでは、中国人や朝鮮半島のヒトたちにとっては100年たっても200年経っても「日本人は残虐非道」になりそうです。

同じ敗戦国で残虐非道なナチスを抱えていたドイツがヨーロッパ諸国からこの60年間、非難されているという話は聞きませんがどうしてでしょう?
民族の文化の違い?
それとも、ドイツの戦後対応が日本より上手だったの?
それさえも私は知りません。

近くて遠い国・・・。
なんとなーく、アジアでは四面楚歌な日本です。
彼らが一般的に日本に対してどういうイメージがあって、どう思っているのか踏まえたうえで交流しあい、理解しあう必要があるんでしょうね。

歴史の真実は私には分かりません。
私たちの先祖が何をしたのか、何を考えたのか、そして現在に生きる私たちは何をすべきなのか・・・。
真実はどこにあるんでしょうね。

|

« ろう協役員会 | トップページ | 昨日のサークル☆ »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

私は中国が意図的に反日教育をしているかどうかわかりません。なぜなら中国で教育を受けていないからです。
ドシルさんのおっしゃるとおり、どの情報が正しいのか、よほど慎重にならないと判断できないことだと思います。

ドイツの戦後教育というのは過去の自分たちの過ちをしっかりと学生や生徒に伝えるのだそうです。アウシュビッツにも生徒を連れて行き、ドイツ人がおこなったことを見せるそうです。
日本はどうでしょう?たとえば中国でおこなってきたことをしっかりと子供たちに伝えているでしょうか。
そのことをしっかり伝え、中国や朝鮮(それ以外の国にも)に謝罪をすべきだと思います。歴史の事実に向かおうとすれば「自虐的だ」とか「デマだ」とか言っていてはだめです。近代史なんて全然学校で教えないですもんね。

とにかく日中友好と平和が第一です。

投稿: aki | 2005.04.21 17:27

★ akiさん
まぁakiさんが仰るように事実「反日教育」なのかどうかはわかりませんが、私の周りの中国からの留学生の話を聞いても確かに「日本人の残酷さ」を印象付ける教育を学校でしているのは、間違いないと思います。
それを「反日」というはどうかは別ですけどね^^;
特に天安門事件以降、その傾向は強いようです。
(あくまで私の周りの学生たちの印象ですけど)

中国側がODAを隠しているのも事実だし、その裏には政治的背景があるでしょうね。

中国や朝鮮半島の方に怒られそうですが、向こうの教科書に掲載されている「旧日本軍」によう行為も本当の写真なのか判らないし本当に何がホントかなんて判りませんね。

日本でも原爆ドームの見学など行いますが、戦争と向き合っているって感じじゃないですよねぇ。
それが良いのか悪いのかも判らないし、日本が謝ることがいいのかどうかも私にはわかりません。
まずは、正しい歴史を知りたいですね。
そして、アジア諸国で共有できる歴史・史実を見つめて見たいです。
どちらか一方の立場で書かれた偏ったものではなく・・・。

投稿: ドシル | 2005.04.21 18:54

こういう硬派?な記事を読むと、ちょっとドシルさんのイメージが変わったりします(^^;。

それはさておき、僕は正直言ってこういう問題からは目をそらして生きていきたいですね(お~っと)。そうして生きていける限り。

何が正しいのかを突き詰めていくと、抜き差しならぬところに行き着いちゃいますよ。

「真の歴史」とか「愛国心」とか語るところに将来があるんじゃなくって、等身大のレベルで感じてるこだわりのその先に未来があるんじゃないかと思います。

抽象的でごめんなさい(^^;

投稿: non | 2005.04.21 23:46

★ nonさん
ありゃ、イメージかわっちゃう?
どんなイメージを持たれていて、どう変わっちゃうんだろー^^;;

とっても難しい問題だと思います。
目をそらせて生活していけるなら、そうしたい気持ちわかります。
私もそう感じる気持ちがないとは言えません。

私たちは背けたいと思ってても、周囲の国がそういう気持ちがなければやっぱり向き合わなくちゃいけないかな・・って^^;

私は外国人と会う機会が比較的多いので、文化の違いや考え方の違いに直面することが多いです。
若いヒトでも歴史問題を口にして、尖閣諸島のことなんかも持ち出して一触即発な雰囲気になることがあります。
悲しいことに、尖閣諸島の問題を未だに私はよく理解していないです。

そういうのを体験したり、目の前で見てしまうと目をそむけていられなくなりますね・・・。

有名なフランクロイド・ライトという建築家をご存知ですか?
彼は、日本の浮世絵のコレクターでした。
私には浮世絵のよさは分かりませんが、西洋人を魅了する文化が日本にはあるのだなぁと思うと、もっと日本の文化や歴史を知りたいなぁと思います。
陶器のマイセンも日本の柿右衛門を模して作品づくりしていましたから・・・。

あれ?なんか話がズレちゃった^^;;;

投稿: ドシル | 2005.04.22 09:55

真実を知るにはある程度自分から行動しないとできないことだと思います。
私は中国で非道の限りをつくした当時の軍人の方からお話を伺ったことがあります。もちろんその方は二度と同じことを繰り返さないために経験談を語ってくださるんですが。
戦争を経験された方もだいぶ少なくなってきました。真実を知るには実際に戦争に行かれた方から聞くなど、自分から積極的に行動することが必要だと私は思います。

投稿: aki | 2005.04.22 10:56

★ akiさん
そうですね。
私の子供の頃はまだ、ごく身近に戦争体験者がいて色んな話を聞きましたが、戦後60年経って戦争を体験したヒトも少なくなってきましたね。
当たり前のように聞かされていた、戦争中の話や戦場の話も最近はまったく聞かなくなりました。

akiさんがお話を伺った方のように、戦争で殺戮した体験をお話してくださる方はなかなかいませんよね。
みなさんつらい記憶を思い出したくないから、多くを語ってくださらないことが多いように感じます。

ろう者の戦争体験は本当に悲惨だったようです。
当時の差別が浮き彫りになります。

私が今住んでいるあたりは、横浜大空襲の時大きな大きな被害を受け、近くの川には水面が見えないほど死体が浮かんでいたそうです。

投稿: ドシル | 2005.04.22 11:28

もちろん変わったのは僕が勝手に作ってるイメージですけど、なんとなく政治的なことにはコメントされないような気がしてました。で、それが変わりました(^^)。

僕は「真実がある」ということにはちょっと懐疑的です。いくつかの事実はあると思います。たとえ隣のおじさんからいろんなお話を聞いたところで、それが個人の責任でやったことか、上の指示に従ったものか、最終的な責任はどこにあるのかというところで、必ず対立する意見が出てくる。

でもって、残念ながら今は不寛容な人がとっても多い時代です。お互いに結論が出ていることを話し合っても何も生まれない。

そういう不毛な議論に巻き込まれて貴重な時間を過ごすより、いろんな人たちと交流した方がいいんじゃないかな?ってのが僕のスタンスです。って今考えました(^^ゞ。

投稿: non | 2005.04.22 12:42

歴史の評価って後世にしかなされないのかも知れませんが・・・。
今の時代に最善を尽せる関係を構築できたらいいですよね・・・。
まあ為政者という権利者・搾取者の介在が難点ですが

投稿: 叫び | 2005.04.22 14:17

★ nonさん
そうですね~。
最近はあまりこういう話題を記事にしていなかったですが、
イラク戦争のこととかも以前書いたと思います。
ま、ぼちぼちと^^;

色々な考えかたがあっていいんだと思います。
国家レベルのことなので大きすぎて、正直私も理解していないことが多いんですけど。(一般市民のささやかな感想という感じです^^;;)
「真実」と「事実」大きな違いですよね・・・。
真実なんて到底見えないのかもしれませんね。

★ 叫びさん
そうですね。
歴史の評価は後世がするものですよね。
その評価さえ、そのまた後世に変わったりしますしね^^;

昨日ニュースを見ていたら、日中貿易の金額が日米貿易を超えたと報道していました。
中国政府も日本政府も色んなジレンマがあるんだろうなぁとは思いますが、イマイチ判らないことも多いです^^;
どちらにしても早く関係が改善されるといいなと思います。

投稿: ドシル | 2005.04.22 16:20

ネットサーフィン中にたどりつきました。

あまり詳しい事は知らないですけど、僕の思ってることを書きます。まず、事実を認め謝ることは大事だと思います。国と国との対立が生んだ事だけれど、そのために多くの民間人が亡くなったのだから、戦争で傷つくのは、純粋な若者や何も知らない民間人です。

まず、現在、中国は、日中戦争、南京事件をプロパガンダとして利用してるとはいえないでしょうか。国民も情報操作されて、民衆は自立して考えられないし、今の政権はその機会を国民に与えようとしない。なぜなら国益を挙げて国を発展させるというのが中国の一大目標であるから、そのためにはアジアで日本に優位に立たないといけないし、国民を統一して経済発展に向かわせないといけないからだと思います。

歴史を客観的に相互に研究し、公式な場で謝罪できるには、日本としては中国にその準備ができるほどモラルが育つまで、待たなければならないと思います。しかし心に深い傷を負った、遺族が生きている間には不可能になってしまいます。

また、ドイツと周辺国の関係は、日本と中国、韓国と関係とは違うと思います。ドイツは隣国と陸続きだし、日本のように島国で周りは経済発展にガメツイ途上国にも囲まれていません。
ひたすら謝罪をしなければ生き残れなかった。そのような態度を取る以外にヨーロッパで生き残る術がなかったからそうせざるを得ないという見方もできないでしょうか。また、ヨーロッパ諸国のモラルの習熟度ははアジアとは異なります。ドイツ人は本音では戦争をどう解釈しているか気になります。

人を殺した数によってその罪の重さが決まるというのはナンセンスかもしれないけれど、
無差別殺人で言うなら

南京40万人
ユダヤ人虐殺500万人
アメリカの日本への空襲 50万人

アメリカが日本の民間人に公式に謝罪などしたでしょうか、歴史の教科書で、無差別空襲に対する批判的な記述などあったかな。
勝った方がすべてを決めるというのは大げさかもしれないですが、そういう側面もあります。戦後教育にについても、日本が民主的な国家でなかったことが誤りなのでしょうか。
近代化後発諸国が、利益を上げるには軍事政権しかなかったのかもしれません。

日本は甘んじ、あらたな方向へ力を向けていき、経済発展に成功した。アメリカもそれを利用する形で、アジアに足を伸ばし、市場を確保した。

そもそも、やらなければやられる植民地時代に、近代化に出遅れ、経済発展を目指す日本に圧力をかけ、経済摩擦の観点から、東南アジアに進出する日本の企業を不当に圧迫し、日本を戦争に追い込んだのは欧米諸国ではないでしょうか。あの当時の日本の立場で戦争は避けられなかったと思います。欧米諸国としても日本を圧迫しておくか、どこかで衝突する以外になかったと思う。被害は食い止められたかもしれないけれど。

戦争責任ってなんだろう。
僕は、お互いの国が、死んだ人を平等に弔う事だと思います。何が理由であっても、殺しあったのは事実です。そのような事ができるのは、過去の互いの立場を相対化できる、きっと何年もたった後でしょうが、その頃にはきっと当事者のいない、実感のない、昔話になっているんだろうな。

投稿: MJ | 2008.01.18 20:06

★MJさん
コメントありがとうございます。
貴重なご意見、何度も読ませていただきました。

この記事は2005年に書いたものなので、私も改めて自分の当時の文章を読み返してみました。

MJさんのご意見の、ドイツは陸続き・・なるほどなぁと思いました。
近隣諸国との関係も、「モラル」という面に考えを及ばせたことがなかったので・・・。
「お互いの国が、死んだ人を平等に弔う事だと思います」
本当にそうですね。

ありがとうございました。

投稿: ドシル | 2008.01.19 20:45

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17097/3793064

この記事へのトラックバック一覧です: 真実はどこにある?:

» ★旅限無・中国考察特集★ [旅限無(りょげむ)]
中国の反日暴動・尖閣諸島問題の背景には何が有るのか…考察してみました。 ・チャイナの欲望(4/20) ・緊張の週明け(4/18) ・胡錦涛の後を誰が考えているのか(4/18) ・園田直を知っていますか? その五(4/17) ・園田直を知っていますか? その四(4/16) ・園田直を知っていますか? その参(4/16) ・園田直を知っていますか? その弐(4/15) ・園田直を知っていますか? その壱(4/15... [続きを読む]

受信: 2005.04.21 12:29

» 自国の文化を知ることの意義 都立校に新教科「伝統・文化」 [社長の本音日記]
東京都の都立高校が「日本の伝統・文化」という新教科の導入を検討しているそうです。 読売新聞「都立校新教科に「伝統・文化」…能や狂言、茶道と華道」 http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050421i201.htm 真の国際人となるためには、自国の文化に習熟することが... [続きを読む]

受信: 2005.04.21 20:54

« ろう協役員会 | トップページ | 昨日のサークル☆ »