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2005.04.27

ヘレン・ライシャワーとろう学校

2003年3月14日に私は『エドウィン・O・ライシャワーの不思議』という内容を個人のサイトに掲載しました。

まずは、『エドウィン・O・ライシャワーの不思議』をご覧いただければと思います。

私の大好きなW.M.ヴォーリズが設計した、東京・港区にある旧松方邸(現在はインターナショナルスクールになっています)の歴史を調べている時、松方氏の娘・ハルさんがエドウィン・ライシャワー氏と結婚したことを知ります。
また、同じようにヴォーリズが設計した明治学院大学のチャペルについて調べると同時に、明治学院大学について調べていると「ライシャワー記念館」が存在し現在、移築されていることにたどり着きます。

そして、ろう学校の変遷・・・。
手話を認めていこうという動きの中にあって、今なお口話教育(聴覚口話法)にこだわる私立のろう学校があります。

一度見学に行って見たいと思っている学校です。
ミッションスクールでもあるろう学校。
この学校のことを調べていたら、創設者に「ライシャワー」の名前を見つけました。

前述の記事に書いたように、元駐日大使のエドウィン・ライシャワーの母親ヘレンが創設した学校だと知り、私は驚きました。
そして、エドウィン・ライシャワーの妹が2歳で聴力を無くしたことを初めて知りました。

私はろう者の言葉である手話を聾学校でも使うべきだと思うし、授業も手話で進めて欲しいと思っています。
戦後の手話への弾圧と口話教育に対し悲しみや憤り感じているろう者も多いと思います。
その悲しみも苦しみも、私が想像している以上なんだろうと思います。

だけど、ヘレンが大正9年にろう学校の前身となった教会での口話教育を行ったとき、彼女も必死に娘のことを思ったんだろうなと想像します。
そして、運が悪いことに2歳まで聴力のあったフェリシアは、発音も上手にできてしまい、周囲に「聴力がなくても話せるようになる」というような印象を与えたのかな・・・なんて想像しています。

そしてお金も教養もあったヘレンは、「日本のろう児のために」口話教育の聾学校を作り、現在でもその理念を継承してその学校では教育が行われています。

私立のろう学校なので授業料も高いです。
口話教育をして欲しいと思っている親が入学させるのだと思います。
その辺りが、一般の聾学校と大きく違うところです。
そこへ通学する子どもたちに、私は会ったことがありません。
だから、生き生きとしているのかつまらない学校生活だと感じているのか、在学生がどんな教育を受けどういう進路を進んでいるのかわかりません。

だから、一度自分の目で見に行きたいと思っています。
そして、一般の小学校・中学校にも私立学校があって様々な特色ある教育を行っているように、私学であれば口話にこだわるろう学校があってもいいのかも知れない・・・と、最近は思います。
時代に逆行しているとは思いますが、失聴の年齢によってはそういった学校を選択したいヒトもいるのかもしれません。

だけども公立のろう学校は、手話で教科の指導をして欲しいと思います。
日本で生きるろう者は日本語を習得する必要もあるでしょう。
でも、読めて書ければ発音できなくても問題ないと思うのですが、どうでしょう?
聴こえないのに発音できて、聴こえると思われることの弊害の方がよっぽど多いと感じる今日この頃です。

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コメント

こんにちは。こちらに書き込むのは初めてですね。

聴者のほとんどは口話ができると『あ、聴こえるんや。』と思い込みがち。
手話関係の人にも時々『ちょっとは聴こえるんやろ?』って言われます。聞かれるたびに返答に困る。
聴者の言う“ちょっと聴こえる”とろう者の言う“ちょっと聴こえる”は大きな違いがあると思うから。

手話関係者なら説明するけど、店とか行く時はわざと声を出さずにホワイトボード持参で筆談するようにしてます。

P.S.リンクしてもいいですか?

投稿: ハッチ | 2005.04.27 11:38

★ ハッチさん
コメントありがとうございます。
リンクもちろんOKです~。ありがとうございます。

発音できると、聴こえると思われるでしょうね・・・。
私もそうですが「聴こえない」を正確にわかっていないんだなって思う場面に遭遇すること、よくあります。

私は以前、19歳で突然失聴した40代の女性と出会いました。
19歳での失聴なので当然、文化は聴者文化。
聴こえないけど、流暢な発音で日本語を話せます。
20年以上経っているので今では手話で話をしていますけど・・・。
聴こえないなんて、今でも嘘みたいにきれいに話します。
最初は手話も判らず、音声言語も聴こえないので不安だったそうです。
話せる彼女は、聴こえると思われるので知らないヒトの前ではやっぱり声をだしません。

投稿: ドシル | 2005.04.27 15:49

先天性のろう者は口話でいくか、手話でいくかは本人の意思というより親御さんの方針ですもんね。
どちらを選ぶにしても、子供のことを考えてのことだろうし。
あと、まわりの環境にもよるのかな?龍の子学園が各県にあれば、選択も増えるけど、やっぱりろう学校or近くの学校だとまずは口話になっちゃうのなぁ?
もし、自分に聞こえない子供がいたら・・・?

ところで“こうわ”変換しても“口話”って出ないんだけど・・・それも不思議???

投稿: みきぼう | 2005.04.28 18:45

こんばんは。私はクリスチャンという視点と、「手話」というろう者にとっての母語を学んでいる立場から、一度、その学校へ見学しにに行ってみたいと思っていました。いまだ実現しておりませんが・・・。以前、私の母教会(国際基督教大学)に、その学校の校長先生(クリスチャン)が見えて、礼拝でお話しして下さいました。口話主義という印象が強かった学校ですが、お話しを聞いていて感じたのは、口話主義であっても、以前のそれとは変化してきたのだろうな、ということでした。後で改めて、校長先生の礼拝の話をおこした原稿を読み返してみようと思いました。

投稿: めぐみ | 2005.04.28 23:10

★ みきぼうさん
GW突入と同時に、我が家のPCストライキー!
立ち上がらなくなったので、近所から書き込みしてますー^^;;

龍の子学園が全国にあったらいいですね・・・。
横浜には早瀬さんがやっているろう児のフリースクールがあるのですが、そういう場所は学力以外のろう児のアイデンティティを養うのに必要だなぁって思いました。

そういうのを、ろう者主催でやっていることにまた意義があるのかな・・・って思います。

うちのPCも「こうわ」で「口話」って変換できませーん。

★ めぐみさん
やっぱり見学に行ってみたいと思いますよね!
口話主義の印象、確かに強いですね・・・。
一度、ちゃんとお話を聞いてみたいなーと思っています。
横浜から遠いような近いような・・・^^;;
もしめぐみさんが先に見学へ行かれたら感想教えてくださいね~。

投稿: ドシル | 2005.04.29 16:32

はじめまして。
先日はブログ「大和人問はずがたり」に
トラックバックしていただき、
ありがとうございました。
私の勤務するろう学校では、
10年前に「手話」を導入しました。
それ以前は、聴覚口話法に
「キュードスピーチ」を併用していたと聞きます。
その学校がどういう理由で口話法こだわるのかは分かりませんが、
私個人的な意見としては、
普通の学校にろう児・聴覚障害児が通う場合も、
学校のなかでいつでも手話を使うことが保障され、
そのことが理由で差別やいじめに遭わないように
学校側できちんと対応すべきだと思います。

とはいえ、いつかはこの学校
(一読して学校名は分かりましたがあえて伏せます)
を見学して見たいとは思っています。
関西からだとかなり遠いので実現は「?」ですが…。

また「大和人問はずがたり」へも遊びに来てください。

投稿: 大和人 | 2005.05.02 22:21

★ 大和人さん
ようこそです~。
最近は手話を使うろう学校、増えていますね。
私が所属するサークルにも、ろう学校の先生が通っていました。
とはいえ、10年前に手話を取り入れているなんて革新的☆

記事に書いた私学のろう学校の口話教育がどういう方法なのかわかりません。
一度やっぱり見学したいですね~。

インテグレーションしたろう児には、大人になるまで手話と出会わないヒトもいますね。
出会わないというか、避けているというか・・・。
その背景には親が「耳を聞こえない」ことを受け入れなかったりなんてこともあったりしてなかなか難しいです。

投稿: ドシル | 2005.05.03 09:19

はじめまして。
書き込むのには勇気がいりました・・・。というのも私(父親)の息子がこの私立のろう学校に通っているからです。
でも少しはこの学校のことについて知ってもらいたいなとも思ったりして。確かに学校は手話は使いませんが忌み嫌っているようには見えません。
ろう者の親御さんもいらっしゃいますし、親の集会の時は手話通訳士の方もついています。
私はこの学校のやさしさみたいなものに惹かれています。以前いた公立のろう学校が子どもに対しても親に対しても冷たく感じられたので・・。

是非、一度見学に来てくださいね。
手話か口話にするかは親次第だと思っています。
私はたまたま口話を選択しましたが手話が駄目だとは思っていません。
またいつか登場したいと思います。

投稿: 凡人 | 2005.12.19 23:16

★ 凡人さん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
お子さんが通学されているんですね。
貴重なご意見ありがとうございます。

口話はできた方が便利だと思います。
公立のろう学校も変わってきてはいますが、教師は手話ができない方が多いですし、かといって口話教育で指導するためのきちんとしたものがあるわけではないのだと思います。

そういった意味ではやっぱり私学ならではの良さはあるのでしょうね~。
やぱり一度見学にうかがいたいです*^^*

投稿: ドシル | 2005.12.20 20:29

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