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2006.03.19

「弁護士」ってなんだろう・・・。

オウム真理教の松本被告に関する裁判でも、何度も思ったし歯がゆく思ったけれど「弁護士」の職務ってなんなのでしょう。
「依頼人を守ること」なのかな・・・。
法律的なことはよく判らないけれど、本当に無罪なら無罪を主張し無罪を勝ち取るために戦って当然だと思います。でも、罪を犯している依頼人の弁護なら、早期に罪を認めて事件の全容を解明する努力をした上で情状酌量や罪の軽減を求めるのは本当じゃないかと思うのですが、そうではないようですね。

先日、大きな話題になったのでみなさんご存知だとは思いますが1999年に起こった「山口県光市母子殺人事件」。
当時18歳だった加害者の少年は今は24歳。
判決では無期懲役となりましたが、少年犯罪の無期懲役はわずか7年で社会に戻ってくるそうです。
しかも、当の少年は殺人を犯したことを反省していないそうで、友人に宛てた手紙が「更生の可能性がない」証拠として裁判に使われたりもしました。
先週、上告審弁論が行われる予定でしたが少年犯罪で上告審弁論が行われるということは、無期懲役から極刑に判決が覆る可能性が高いのだそうです。
そこで、安田好弘弁護士、足立修一弁護士が取った戦略が正統な理由もないのに上告審弁論を欠席して裁判を長引かせるという手法ではないかと見られています。
(本人達は日弁連の仕事など多忙なことを理由にしていますが・・・。)
この弁護士が松本被告の弁護人をしていた頃も同じように、裁判が長引くような手法を使っていたように記憶しています。
明らかに犯罪を犯していても、依頼人の不利益にならないようにすることが弁護士の仕事なんでしょうね、たぶん。
そこには、被害者の無念さも人権も、被害者家族への配慮もないように思えます。

死刑に反対する人がいるのはわかります。
その意見にも納得のいくところがあります。
「人権派」といわれる方のご意見ももっともです。ですが、どうして加害者の方だけ見ているのですか?
被害者の人権は守ってくれないのですか?被害者家族の人権はどうなるのですか?
被害者は亡くなってしまったから「人」じゃないから「人権」はないのですか?
加害者がいなければあった「人権」なのに?

生命は大切です。
それが犯罪者であったとしても、大切ないのちには違いありません。けれど無理やり奪われた方の権利は「人権派」の人は守ってくれないのですね・・・。

少年犯罪は更生の余地があるから社会に戻そうという気持ちもわかります。
多くの少年犯罪者が、社会復帰して更生していることだとは思います。
でも、今回の事件に関して言えば、加害者は被害者の人権、生きる権利を自分の欲求のために奪っておいて、被害者家族の平穏な生活を奪っておいて「少年」だからという理由で、きちんと裁かれないのは理不尽だと私は思います。
「18歳」という年齢は今の社会で、「少年」なんでしょうか。

この事件は犯人が暴行目的で進入した被害者宅で、被害者に大声を出されて目的を達成できなかったために首を絞めて殺害し、殺害後に強姦するという異常な行動を取った上で、泣き止まなかった生後11ヶ月の長女を泣き声に気付いた近所の人が駆けつけて犯行が早期に発覚するのを恐れたため床に叩きつけるなどして殺害したというものです。

この少年にどんな生い立ちがあるにせよ、許されるものではないですしわずか7年で社会に戻ってきて本当に更生するとは私には思えません。
更生できなくて、再び同じような犯罪をおこしたとき誰が責任を取ってくれるのでしょうか。
百歩譲って、犯人が反省して自分の犯した罪を認めて被害者家族へきちんと謝罪しているならまだいいと思いますが、反省もしていないような人をどうしてたった7年で許すことができるでしょうか。

「極刑」に関しては賛否両論あるでしょう。
私もこの事件で極刑が妥当なのかどうかはわかりません。
けれど、私が被害者の身内だったら極刑を希望して戦うと思います。
被害者の夫が「極刑にできないなら、早く少年を釈放してください。私の手で彼を殺します。」と言ったのがとても印象に残っています。

少年の弁護士には次回、出頭命令が出ているそうです。
次回の上告審弁論は来週開かれるそうですが、今度は欠席はできないでしょう。
ただ、この事件の裁判長は、今年5月下旬に定年退官を迎えるそうで、それまでに結審しなくてはいけないということもあるそうなので、それを見据えて裁判を更に長引かせるために弁護士はなにか新しい策略を考えるのかもしれません。

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コメント

実は私の弁護士もオウム裁判、古くは永山則夫、
ロス疑惑、宮崎勤などをやっているひとで、
基本的には死刑廃止論者なのね。
で、私はすっごくお世話になっているのだけれど、
弁護士の中にはお金に無利益で動いている人もいるし、
私など、払えない時期ほぼ一年は、
単に相談事なのに日常生活から家族のことまで、
彼は刑事事件専門なのにご相談していました。

確かに今の、裁判を長引かせると言うのは問題で、
私も深く頷くところがあります。

でも、その弁護士さんのお陰で、
私の場合は生活がなんとか成り立っていて、
絶縁してしまった家族となんとか折り合えたとか、
まぁ色々あるのです。

ドシルさんも思うところ色々かもしれませんが、
鈴木淳二弁護士はいい人だよ〜(笑)

投稿: 希理子。 | 2006.03.19 15:31

★ 希理子。さん
希理子。さんの弁護士さん、有名な方なんですね~。
確かにオウム裁判など基本的には、弁護士にとって引き受けたくない仕事でしょうし、国選弁護人として止む終えなく引き受ける場合もあるんでしょうね。

弁護士って職業を選ぶ人は基本的には正義感が強くて、いい人なんだと思います。
希理子。さんのような方のお話を聞くとちょっとほっとするんだけど・・でもね~。

ああ・・・。
きっといい弁護士さんが多いんだろうけど、
この事件は納得いかないわー(苦笑)。

投稿: ドシル | 2006.03.19 21:09

弁護士も所詮商売のひとつですからね。裁判官も変なの居ますし。そもそも「暴力団の顧問弁護士」とか、ブラックユーモアとしか思えない弁護士も居ますし。僕自身は「人権派」なんて奴にロクなのはいないと思ってます。日弁連もその思想が著しく偏ってますしね。法に従うべき弁護士が立法府にケチばかりつけることに一所懸命だったり。
いい弁護士もいれば変なのもいる。この辺はどんな職業でも同じじゃないかな。

投稿: どしる | 2006.03.19 21:53

以前、司法試験をめざす方々のそばで仕事をしていましたが、弁護士という職業の見方が変りましたね~(苦笑)。
でも私が在職していたときに身近で受かった方は、仕事でも宴席でも気配りがあって頭がよいひとでした。
「お勉強ができる」のではなくて「臨機応変で要領がいい(上手い)」人が合格するのだと思われます。そういう方は社会生活においても、いい仕事をしていい人間関係を築いているように思えます(そう見えました)。

司法試験というものはそういう方々が合格を勝ち取り、弁護士になるのではないかな~と思っていたのですが、その後が問題なんですよね、きっと。。。

投稿: 妃な香 | 2006.03.20 11:00

★ どしるさん
ご無沙汰しています(笑)
他の人たちには紛らわしいかしら?^^;;

弁護士だって医者だってただの人。
いい人も悪い人もいますよね。
それぞれ生業にしているんですもんね。
わかっているんですけど、なんとなく・・・腑に落ちないわぁ(>_<)

★ 妃な香さん
司法試験に合格している知り合いは私の周りにもいますけど、
当たり前に普通のヒトばかりです。

たぶん司法試験に受かったばかりとか、研修医とかは志があって
純粋な気持ちでがんばろうって思っているはずなんです。
国会議員だって「日本を変えたい」って純粋な想いがあるはずだし。
ただ、それぞれの業界の環境などがその志をまっとうできないような
いろんな壁や諸事情が生まれるんでしょうね。
建築士だってそうですよね~。
最初から偽装しようなって思っていないはず。

投稿: ドシル | 2006.03.20 12:36

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