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2006.04.19

『コミュニケーション技法』のコト。

20代半ば過ぎ。
私はある学校で『コミュニケーション技法』という科目を受け持っていたことがあります。
集中講座でやった年と週1回半期でやった年があったと記憶しています。
授業というよりは、みんなで体を動かすことが多い内容でした。

今思えば画期的な内容だったのかもしれません。
学校がオリジナルに用意したテキストを元に、何人かのインストラクターが学生達に「気づき」を学ばせる科目でした。

「教える」のではなく、「気づかせる」ことがテーマでした。
その学校の学生は「対人援助職」をめざしています。
介護福祉士やMSW(医療ソーシャルワーカー)、ST(スピーチセラピスト)、医療秘書、児童福祉施設職員などなど・・・そんな職業をめざす学生達に、「コミュニケーション」について考えて気づいてもらう、そんな授業です。

たとえば「伝言ゲーム」。
今では時々、サークルなどで行われる「手話伝言ゲーム」の音声版。
だいたい、8名1チームくらいで文章を伝言をして最後のヒトが黒板にその内容を書くんだけど、1度目は聞いて伝えるだけで2度目は必要に応じてメモをとってOKというルールで行います。
どちらが正しく伝わるかは一目瞭然。

他には「ブレンストーミング」を体験してもらうこともやりました。
ブレンストーミングは別名「発想法」とも呼ばれていて、会議などでアイディアを出し合う時に、「誰かの発言を否定しない」のがルールです。
「そんなの無理だよ~」「現実的じゃないな・・・」など否定するヒトがいるといいアイディアは生まれないという考え方です。

1グループにあるテーマを与えて、みんなで解決方法を考えてもらって、出てきたアイディアの中でどれがいいかを相談する・・という作業を学生たちにしてもらいます。
そういう作業の過程が大切・・という授業です。

この『コミュニケーション技法』の中で「ブラインドウォーク」もやりました。
2人一組で、ひとりがアイマスクをしてもうひとりがガイドヘルプをしながら、最初は校内を歩き、次に屋外を散歩します。
アイマスクをしているヒトは、最初は恐怖感があるけれど、ガイドヘルプの声を信じ、自分がわかりやすいタイミングを言うなどして信頼感を育てます。
余裕が出てくると、小鳥のさえずりや木々のにおいなど目で見えない分、視角以外の感覚が研ぎ澄まされてくるのを感じることができます。

手話通訳はコミュニケーション保障に関わる業務ですよね。
私が『コミュニケーション技術』を受け持っていたころ、手話通訳をしようなんて夢にも思っていなかったのですが、このテキストに出てくる訓練内容や「気づき」って手話通訳者にものすごぉく大切なことだなぁと思い出して、当時のテキストを引っ張ってきました^^;;
ひとりではできないことなので、今度サークルでやろうかな・・・。

手話でブレンストーミングなんてどうかしら!?
ブラインドウォークの替わりに耳栓して街へ出るとか・・・。

こうして自分の関わってきたことを考えると、私はとても人間が好きなんだなぁと思います。
モノを作る達成感より、ヒトとかかわりコミュニケーションすることが好きなんだと思います。
コミュニケーションの方法はなんでもかまわないんだと思うんです。
通じる喜びと情報を共有できる喜びがあれば私は社会的に幸せを感じることができるような気がします。

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コメント

ブレンストーミングって面白そうだね。
会社では最初からあれも駄目、これも駄目と
駄目だしばかりの会議しかやったことがないよ。
コミュニケーションってすごく大切な事だと
思うので最後の1行に賛成ですよ♪
自分ももっとその能力を磨きたいと思いました〜(^-^;)

投稿: うみっち | 2006.04.20 08:05

★ うみっち
ブレンストーミング、いいですよん。
広告代理店なんかで、CMのコピーを作るときなど昔から
使われているらしいです。(コピーライターを使わないとき!?)
「え!?」って思うようなものでも、どんどん出してあとで選ぶ・・・。
否定されると、やる気がなくなったり萎縮したりするからね^^;;
もし可能なら、職場でお試しください*^^*

投稿: ドシル | 2006.04.20 10:14

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