« 焼き鳥ダイスキ。 | トップページ | 高校生の頃のコト。 »

2006.06.28

福祉体験授業のコト。

小・中・高等学校では、総合学習が行われています。
脱・ゆとり教育の指導要綱になった後、この総合学習がどうなってしまうのか、私はイマイチ把握していません。

先日の神通研研究班の定例会のとき、出席者の意見を聞いてはっとしたことがあるので、書いてみようかなぁなんて思います。

多くの総合学習では「福祉教育」を行っています。
学校の総合学習だけではなく、各自治体が行うボランティア学等の講座や体験学習の場合でも同じことが言えるのですが・・・。

例えば、「目が見えないヒトを理解する」趣旨の講座があった場合、点字学習をすることもありますが、よくあるのが目隠しをして外を歩く「目が見えないことの体験」ですよね。

高齢者体験では、「体に重たいものをつけて視野が狭くなるような、被り物(?)をして高齢者の動きにくさなどを体験します。
また、同様に妊婦体験(おなかを大きくして歩いてみるみたいな)なんかもできると思います。

ところが!
「聴覚障害者」となると、なぜか「手話教室」が主流になりませんか?
耳が聞こえない体験をする道具がない(耳栓でもけっこう音が聞こえるし・・・)というのもあるのでしょうが、やっぱり社会的(いいすぎ?)に「聴こえない」という障害が軽視されているように思えたりします。
言いすぎかしら?

万が一、「耳が聞こえない」状態を作る道具が存在しても、それ自体あまり意味がないのかもしれませんね。
聴こえない、聴こえにくいヒトたちの中でも手話を母語とする「ろう者」は、「子供の時から聴こえない」という状態を積み重ねてきて体得している独自の文化があるわけですから・・・。
聴こえるヒトが聴こえなくなる状態を作ったところで、「中途失聴体験」はできても、絶対に「ろう者」体験はできないんですよね。

・・・上記のようなお話を、定例会のときに聞いて本当にそうだなぁと妙に納得しました。

ドラマの影響もあって、今手話は市民権を得ています。
私も時々、ろう者と一緒に電車に乗って手話でお話をしますが誰も奇異な視線を送ってくるヒトはいなように思います。
(私が鈍感なだけかもしれないけど)

その一方で、「聴こえない=手話」の図式が出来上がっていて要約筆記や字幕のことがないがしろにされているような気がしませんか?

例えば、ある大学のある教授がある場所へ講演へ行きました。
その講演会では情報保障が万全で、手話通訳もPC要約筆記もついていました。
そのことについて、その教授は「手話通訳者が交代で2人いるなら、PCでの文字起こしは必要なかったのではないか」と公然と仰っていました。
要約筆記を必要とするヒトと手話通訳を必要とするヒトは違うのだぁぁと、もうチョット丁寧な日本語で私は説明しました^^;;;;

逆に、聴こえないヒトにはメモに書いてあげれば大丈夫!!という過信(?)もあります^^;;
もちろん若い聴こえないヒトなら、メモでもメールでも問題ないでしょう。
けれど、手話が禁止された状態で学び続けた年配のろう者の中には日本語の文法で文章を書いたり、読んだ内容を理解するのが苦手なヒトがいることはあまり知られていないように思います。
私だって、手話をはじめて年配のろう者と会うまで考えもしませんでした^^;
だって、日本人だもの。
・・・この考えがクセモノですね。

福祉授業や体験学習で、手話の勉強もいいけれどTVに字幕をつけてみよう!なんていうのもどうかなぁって思います。
耳栓をして、「難聴体験」だってけっこう気づくことあると思うんだけど・・・。
「難聴体験」より「手話教室」の方がヒトが集まるのかな?

|

« 焼き鳥ダイスキ。 | トップページ | 高校生の頃のコト。 »

手話言語・ろう文化」カテゴリの記事

コメント

うわぁ~。
私の言いたいことが書かれてたぁ。
という私、途中までの下書き状態で、まだUPしてませんが…(汗)

投稿: きよきよ@会社 | 2006.06.28 16:18

★ きよきよさん
うわぁ~。
きよきよさんの言いたいことって、なんだろー。
どのあたりが共通しているのかなぁ*^^*
記事をアップしたらぜひ、TBくださいませ(^^)

投稿: ドシル | 2006.06.28 22:57

遅ればせながら、記事UPしたので、TBさせて頂きました。

投稿: きよきよ | 2006.06.29 23:47

★ きよきよさん
TBありがとうございました。
嬉しい偶然だったので、こちらからもTBさせていただきました♪

投稿: ドシル | 2006.06.30 12:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17097/10711821

この記事へのトラックバック一覧です: 福祉体験授業のコト。:

» 擬似体験 [きよきよの独り言]
6月も明日で終わりますが、6月に入って、手話も要約筆記にも行けてません。 手話の方は6/11の支部交流会には、企画担当ってコトもあり、なんとか頑張ってみましたが…。 ココ近年、小学校以上、中学校や高校で福祉授業が行なわれてるトコが多く、その中で擬似体験をするトコが多いように思います。 その例として、“目が見えない人”の擬似体験で点字をやったり、アイマスク等を使って歩いてみるだったり。 また、“耳が聴こえない人”の擬似体験では手話(歌)をやったり、耳栓を使ってみたりというのが多くの福祉授業... [続きを読む]

受信: 2006.06.29 23:43

« 焼き鳥ダイスキ。 | トップページ | 高校生の頃のコト。 »