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2006.12.23

平塚ろう学校の見学コト。

手話サークルでは恒例のクリスマス会も終了し、今年の活動は終わりました。
今年もあとわずかなので、今年の集大成(?)でも書こうかと思います。
先日は日本聾話学校のことを書きましたが、今日は神奈川県立平塚ろう学校のことです。

その前に、森川氏の寄稿から色んなご意見がネット上でもでていますが、前に記事でご紹介した以外の、興味深いブログを見つけたのでご紹介です。
壊れるまえに・・・」こちらは、言語学が専門の方のご意見です。
言語学的にみて手話がどうなのか、森川氏の意見に対してどう感じたのか書かれています。

さてさて・・・。
今年は、初めて平塚ろう学校へ行ってきました。
文化祭のときでしたので、通常の授業の見学はしていません。
私の印象としては、「いい学校だなぁ~」です。

校舎はキレイで広く、迷子になったくらい・・・(汗)
神奈川県内には、ろう学校が4校あります。
横浜、川崎、横須賀にあるのは各市立のろう学校で平塚だけが県立です。
平塚ろう学校の大きな特徴は、ろう者・難聴者の教諭が10名以上いることです。
児童・生徒たちにとって大人のろう者・難聴者と触れ合うことはとてもいいことだと思います。
聴こえる大人にばかり囲まれていると、聴こえないことに劣等感を持ったり将来に不安を抱いたりすると思うのですが、自分の夢や成長目標を持つときに、ろう者・難聴者の大人との触れ合いはいいモデリングになるのではないのかなぁというのが私の考えです。

こちらの学校では幼稚部・小学部・中学部・高等部とあり、高等部は本科と専攻科があります。
本科は高校課程、専攻科は職業課程のような感じです。
専攻科は産業工芸科、印刷科、被服科、理容・美容科があり文化祭の中で学生作品の展示がありました。
県内の4校のろう学校の中で、専攻科まであるのは平塚ろう学校だけです。
製作した学生さんから手話で説明を聞くこともでき、とても楽しかったです。
この他に、一般校で学ぶ難聴の児童・生徒のために通級指導教室というのがあります。
こちらでは、聴力検査や補聴器フィッティングなどの他、保護者のサポートにも力を入れているようです。

平塚ろう学校の児童・生徒はとにかく学年に関係なく生き生き・のびのびした印象でした。
幼稚部の子供たちも小さな手をひらひらさせて手話で、先生とお話しています。
文化祭だったので、あちこちでゲームや修学旅行などで学んだことを展示していました。

子供たちが「ゲームやっていって」と手話で話しかけてきて、私が「遊び方を教えて」と手話で質問すると、満面の笑みで答えてくれます。
他にも日光へ行ったときのこと、戦争について考えた授業の内容など、模造紙にイラストや写真を入れて説明文を書き展示してあるのですが、見学者には手話で説明もしてくれました。

国際交流にも力を入れているようで、国際交流の展示物もありました。

Image006

平塚ろう学校中学部にはろう者の英語科の先生がいました。
先生がろう者で英語の読み書きができて、学校の先生をやっていることは子供たちの励みになると思います。
将来は「学校の先生になりたい」と、目をキラキラ輝かせていた生徒が印象的でした。

私は数多くのろう学校を見てきたわけではありませんが、平塚ろう学校の児童・生徒たちの、知らない人と物怖じしないコミュニケ-ション能力はすばらしく、子供はこうでなくっちゃ!とう感じでした。

平塚ろう学校に通う児童・生徒の聴力がどの程度なのか私は知りません。
補聴器をつけている子も、つけていない子もいたように記憶しています。
平塚ろう学校の場合、ろう者の教諭が多いこともあり聴者の教諭も手話ができる方がいらっしゃるようです。

廊下には、読書感想文が掲示されていました。
上手にかけているものもあれば、笑ってしまうようなユーモア溢れる内容のものもありました。
その作文の文章が、聴こえる同世代の子が書く文章と比較して、稚拙なのかどかは私には判断できません。
本を読んで感想文を書いて文章力をつけるというのは、聴こえる子供も同じです。
まぁ、聴こえる場合は「音読」が可能なので、耳から入る分覚えやすいというのはあるかもしれませんが。

私が英語を学習するとき、「1行でもいいから、毎日英文で日記を書きなさい」といわれました。
もしかすると、ろう学校ですでに導入されているかもしれませんが、小さいうちから1行日記を書かせる習慣をつけさせるのもいいのかもしれませんね。
え?そんなことは、とっくにやっている!?
・・もしそうなら失礼しました^^;

子供たちが生き生きと手話で自己主張をする様子を見たら、「ぼくたちの言葉を奪わないで」を思い出しました。
読んだことが無い方にはぜひ、読んでいただきたい1冊です。

手話でも聴覚口話でも、子供が笑顔でいられて将来を悲観しないでいられて、自分の学んできた環境に誇りを持てるような、そんな学校はステキだなと思います。
「手話で学べてよかった」「聴覚口話法で学べてよかった」と大人になって言えるなら、きっとその方法はそのヒトに適した学習方法だったのだと思います。

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コメント

私 平塚ろう学校の生徒です☆

平塚ろう学校のことが書かれていて
びっくりしましたが、
嬉しかったですhappy01

中学部の英語の先生ですねsmile
A先生だ!とすぐわかりましたw

投稿: ´・∀・★)ノ゛ | 2010.11.29 17:07

sun´・∀・★)ノ゛さん
平塚ろうの生徒さん?コメントありがと〜。
この記事はもう4年も前の文化祭なので、今年とは雰囲気が違いますね〜。

平塚ろうの皆さんはとっても良い環境でお勉強していると思うので、誇りを持って勉強してくださいね♪

投稿: ドシル | 2010.11.29 18:04

地元~ 私は去年初めてろう学校見学してきました。ろう者と難聴者の教師の方のお話が聞けました。英語の教師の方しってます。本出版されてますよね。読んで感激して他のあるサークルの講演のとき参加し A先生にサインしてもらった~。平塚 盲学校も、養護学校もあるので県で3つともそろってるのは平塚だけ、学校としても多彩、商業高校、農業高校、工業高校、看護学校もあるし、専門の学校も歯科にセレモニー、情報通信などなど

投稿: ひろろん | 2010.12.03 22:13

sunひろろんさん
平塚は駅前もちょっとした都会ですよね!
住みやすそうですね。

この記事は4年前のなので、今行くとまた印象が違うかもしれません。

投稿: ドシル | 2010.12.04 01:27

初めまして~。
僕、高等部本科の生徒です^^
他のコメントで中学部の英語のA先生がそんな有名だとは思いませんでしたw
A先生に進路先の情報保障について色々相談させていただきました。

補聴器のことは、つけていれば健聴者並に聞こえる子もいれば、音の区別しかつかない子…補聴器していても聞こえないからつけない子、補聴器が嫌いだからつけない子もいます。
そういう判断が難しいんですよね。

今の平ろうは4年前と比べて変わっていますので、もう一度訪問をお勧めします^^
来年は運動会の年ですが…(汗

投稿: へたれ騎士 | 2010.12.06 20:56

sunへたれ騎士さん
コメントありがとう(^^)
来年は運動会だから文化祭はないのですか?
じゃあ再来年見学に行こうかな*^^*
情報ありがとうございます☆

A先生は、ご自分でも情報保障で色々と苦労しているし、進路でも色々と悩まれた方だと思うので、色々と経験者にアドバイスを貰えるのはいいですね。

これからもがんばってくださいね(^^)

投稿: ドシル | 2010.12.06 22:25

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