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2006.12.13

読売新聞「論点」などに対する反響色々。

先日紹介した12/7付け読売新聞・論点および12/11付け同紙関西版掲載の森川佳秀氏寄稿記事『聾学校の言語教育、手話よりも「読唇」優先で』に対して色々な立場の方がブログに感想や意見を書かれているので、ご紹介したいと思います。
木村晴美さんのブログは前回ご紹介したので、それ以外のブログご紹介です。

まずは反論系の意見

* 四捨五入:右4度-下5度からの視点 (ろう者のブログ)

* たんぽぽ 吹きながら (ろう児の親のブログ)

*HunteЯ-☆Hoshi(ろう児の親のろう者のブログ)

* まいぺーす (ろう児の親?)

* 菊姫's生態観察記録 (ろう者のブログ)

* 聴覚障害とかプログラムとか

* かわっちの日常 (ろう者のブログ)

* ≪Daily UMeDAS≫ (ろう者団体の聴者職員による動画ブログ)

* みなとの日記(ろう者の日記)

*「いおく~る」情報ブログ (手話関係団体のブログ)

* 日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会公式ブログ


森川氏の考えに賛成の意見
*言葉と心を育てる★難聴学園★ (ろう者&難聴者による個人のブログ)

記事を見て思案中・・・。
* まみの部屋 (姪御さんがろう児)

ざっと検索した結果ではこんな感じでした。
諸手を挙げて森川氏の意見に賛成しているのは、難聴学園さん(..といっても個人ブログらしいです)。
そもそも残存聴力がある程度ある難聴者と先天性ろう者では、考え方も文化も違うということが、見えてきます。

残存聴力があり、聴覚口話法での指導が有効とされる難聴者にとって第1言語は日本語で、手話は第2言語。
だけど、先天的ろう者または言語獲得前に失聴し残存聴力が殆どない方にとっては、手話が第1言語になるため同じようなこども達にも手話で指導し、手話でのコミュニケーションが可能になった後に書記日本語を学ぶほうが自然であり、聴覚口話法は苦痛でしかないという現実が見えてくるような気がします。
だからこそ、情報保障についても「手話より要約筆記」という人もいれば「要約筆記より手話」という人もいるので、教育現場においてもどちらか一方を強制するというのは問題があるような気がします。

日本聴覚障害者ソーシャルワーク協会のブログには、「全日本ろうあ連盟は聴覚口話法を否定しているわけではない」という一文があります。
その児童・生徒に合った方法が大切だということだということも書かれています。

森川氏の寄稿には、こどもたちの聴力についての記載はなく、この文面からは一律に、「言語獲得には手話は邪魔になる」というようなニュアンスが感じ取れるのが問題なのだと思います。

「聴覚障害者」と一言で言っても、先天性なのか中途なのか、ろうなのか、難聴なのか、補聴器で音が多少拾えるのか、人工内耳なのか色々な条件によって考え方も異なるでしょう。

聴覚口話法が有効な場合でも、先生に「発話が上手」と言われていてもいざ、同世代の友達と話すと「変な話し方」と言われ傷つく子供もいます。
こういった色々な現状を踏まえ、ろう者や難聴者のみなさんの経験や体験を生かしたろう学校での指導ができればいいのではないかと思います。

これは、手話とかかわりまだまだ手話を勉強中で、手話を母語とするろう者の友人が多い聴者の私の考え方です。
当事者じゃないので、説得力がないんですけど・・・。
それぞれの立場で、みなさんは何を感じるでしょう?

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手話言語・ろう文化」カテゴリの記事

コメント

初めまして。
「聴覚障害とかプログラムとか」の管理人、ぷろぐらまといいます。
トラックバック、どうもありがとうございました。
私は生まれつきのろう者です。
森川氏の意見は古い学校教育者の考え方であり、今の教育のやり方とは全く違うと思います。
いずれ、読売新聞にろう者から反論意見が出されると思いますが、森川氏の書いた記事を読んで勘違いする親がいないかどうかというのがちょっと心配です。

投稿: ぷろぐらま | 2006.12.14 20:57

★ ぷろぐらまさん
TB&コメントありがとうございます。
読売新聞に反論メールした方、多いと思いますが、新聞社ではどの程度取り上げるんでしょうね・・・。
就学前のろう児を持つ方が「手話はダメ」って思わないといいなぁと私も思います。
それと同時に、ろう学校での日本語獲得のための教授法が確立されるといいのですが・・・。
なかなか、一筋縄ではいかない問題ですね。

投稿: ドシル | 2006.12.15 00:06

初めまして。
トラックバックと紹介ありがとうございます。このような考え方がまだ残っているとは驚きです。多分、北海道の大変化についていけず、投稿したのであろう。

投稿: HunteЯ | 2006.12.16 23:19

★ HunteЯさん
コメントありがとうございます。
北海道は来年から聾学校で手話を導入するそうですね。

投稿: ドシル | 2006.12.17 06:01

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聾学校の言語教育、手話よりも「読唇」優先で… http://osaka.yomiuri.co.jp/possibility/news/ps61207b.htm 読売新聞社のWebサイトに上記記事が掲載されていました。 北海道の聾学校や養護学校の校長を務めたことがある方が寄稿された記事のようです。 この方は小さい頃から手話を使うのはダメだ!とまでは言いませんが、注意して教えないといけない という考え方の持ち主のようです。 具体的な考え方については上記記事を読んでいただければわかるの... [続きを読む]

受信: 2006.12.14 20:59

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