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2007.05.16

砂を噛むような思い・・・。

私のお気に入りの手話関係ブログに「手話人の日々」というのがあります。
函館で暮らす、ろう者のブログです。

その記事の中に、ある職場でのエピソードとして「砂を噛む」という記事がありました。
ぜひ、手話やろう者と関わるみなさんに読んでいただきたい記事です。

簡単に言うと、聴者の中で仕事をしているろう者が同僚の身内の訃報をただひとり知らされなかったということなのです。
いや、訃報そのものは聞いたけどお通夜やお葬式の情報やお香典についての情報までは、届かなかったということなのでしょう。
職場の方たちはけして、ろう者を意図的に仲間はずれにしたわけではありません。
聴者ではよくある、雑談などの中での「お通夜行く?私行けないからお香典持って行ってくれる?」的な会話が、ろう者には入ってこなかったのではないでしょうか。

理解してくれているヒトなら、良いけれどそうではない場合、「同僚なのに香典もくれない、非常識なヒト」とレッテルを貼られてしまう場合もあるかもしれません。
「聴こえない」ってコトは、ただ音が聴こえないってだけじゃなく、様々な耳から入る情報がすべて、伝わらないってコト。
改めて、感じました。

私の職場にはろう者はいません。
もし、職場にろう者がいたら私は雑談の中の些細な情報もちゃんと情報提供できるだろうか・・・。
一緒に働く仲間に砂を噛むような思いをさせずにすむのだろうか・・・。
そんなことを考えました。

ここをご覧のろう者のみなさんも、職場内で似たような経験をしているのかもしれませんね。
差しさわりがなければ、コメントやメールで教えてください。

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手話言語・ろう文化」カテゴリの記事

コメント

よくある話です。休日出勤の開始時刻の変更を知らされていなくて、いつもの時間に出勤したら誰もいなかった経験があります。または逆の時も。だと「遅刻して平気なのか」と誤解されそうですね。情報関係ではないけれど、長く職場にいたところから、別のところへ配属された時、ろう者のことがわからず、ホイストや大型のプレスを禁止された。理由を聞くと、聞こえないからだという。ホイストの免許をもっているのに。だと、車の免許を持っているのに運転禁止と同じようなものだと…、安全は耳で決まるのではなく、目であってルール通りやっているかによって決まると、説得しようやく使わせてくれるようになりました。つまりろう者は必ず同じスタートラインに立てない。それが悔しくて…。

投稿: HunteЯ | 2007.05.16 23:10

考えさせられますねー。

手話定例会後の食事の場所が伝わってなくて、
『みんな帰るのかと思った』と帰ってしまったろう者。
みんな、誰かが伝えてるだろう・・・と思ってたり、
聞かれないから分かってるんだろう・・・と思ってたり。

あと、入学式に平服でいったら、みんなスーツだった・・・という話も聞いたことあります。

何気ない会話。
そこに隠されている部分って意外に大きいんですね。

投稿: みきぼう | 2007.05.17 00:19

★ HunteЯさん
貴重な体験談、ありがとうございます。
やっぱり、色々とあるんですね。
悪気のない偏見とでもいうのでしょうか・・・。
私、「ホイスト」って何かわからなっくって調べたらリフトのような機械のことなんですね~。
免許を持っているなら、何の問題もないのになかなか理解してもらえないのは、残念です。

★ みきぼうさん
「平服」ってクセモノだよね~。
就職の内定式なんかでも、「平服でお越しください」ってあっても、みんなスーツだったり・・・。
会社は私服から、その人となりを見たいから「平服」って書いているのに意図が伝わらないとかあるみたい。
そんな「みんなどうする?」的な雑談に潜む情報、けっこう大切よね・・・。

投稿: ドシル | 2007.05.17 23:46

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