「夭逝」
「ようせい」という音を聞いてぱっと頭に浮かぶのはなんでしょう?
「養成」、「陽性」、「妖精」、「要請」・・・。
私のボキャブラリーでは、その程度。
他に思いつきません(>_<)
先日、ある小説を読んでいたら「夭逝した」という言葉がでてきました。
『夭逝』?・・・亡くなったという意味でたぶん「ようせい」と読むんだろうなぁということは推測できました。
単に「亡くなった」「他界した」などの言葉ではなくわざわざ「夭逝した」という語彙を選んだ作者の意図はなにかな・・など考えて、読書を中断して広辞苑を調べてみました。
広辞苑には以下のように記載されていました。
・よう-せい【夭逝】
年が若くて死ぬこと。わかじに。夭折(ようせつ)。
これまた、例文もなく淡白な説明です。
でも、納得しました。
作者が「夭逝した」と表現した意味は、単に登場人物が亡くなった事実を書き記すのではなく、若くして亡くなったと言いたかったのですね。
そういえば、作品中で死亡した登場人物の具体的な年齢は出てきていませんでした。
でも「夭逝した」という言葉で「若くして死亡した」ということを書いていたんですね。
さて。
「夭逝した」と聴こえてきた場合、手話ではどうしましょう?
単に「亡くなった」と表現するのか「若くして亡くなった」と表現するのか・・・。
未熟者の私は、音だけ拾って意味をつかめず「養成」と間違った手話表現をしてしまいそうです・・・(汗)
おそろしい・・・。
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