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2008.09.25

手話と日本語

遅ればせながら、昨日やっと教育テレビのETV特集「手の言葉で生きる」を見ました。
1時間、たっぷり子供たちの手話を見られました。
平塚ろう学校の試みが、全国に広がるといいなと思います。

以前、てにをはを間違えた子供たちが、加藤先生の手話「で」日本語「を」教える授業によって、聞こえる子供と遜色ない作文力がついていて、ちょっと感動しました。

手話でケンカして、手話で仲直りして元気に生き生きと将来の夢を語る、ろう児たち。
目が輝いていました。

3才の時、人工内耳の手術を受けた女の子とお母さん。
印象的でした。
手話ができれば、幼稚部の子供同士でも、初対面でも会話が出来ることを目の当たりにした時は、衝撃だったことでしょう。

人工内耳の技術はスゴイとは、思いますがリスクも大きいです。

テレビに出てきた医師の意見は、医学的にはもっともだとは、思います。
言葉を覚える臨界期もわかります。

それでも私は、人工内耳は自分で判断できる年齢になってから、手術を受けた方がいいと思っています。

入院、検査、リハビリ、聞こえの練習…。
頑張って、遊ぶのを我慢しても聴者と同じに聞こえるわけではありません。
だったら、楽しい思い出をいっぱい作っていろんなスポーツやダイビングなんかも実際やってみてからでもいいのではないかと思います。

人工内耳に成功したヒトも失敗したヒトも知り合いにはいます。
私の知り合いの場合、人工内耳を装着しても基本的には手話で話すひとばかりです。
大切なのは、「聴力」よりも「コミュニケーション力」だと思います。
聴こえても、聴こえなくてもコミュニケーション力があれば社会では生活していけます。
子供のうちに、思い切り遊んでケンカして仲直りして・・・といろんな経験をした方がコミュニケーション力が養えるように思います。
個人的な考えで、なんの根拠もありませんが人工内耳の手術を受けるのは最低でも小学校高学年より上の方がいいと思っています。
医学的には早ければ早いほうがいいと言われていますけど・・・。

聴こえなくても、読み書きができればメールやFAXで自分の気持ちや考えを伝えられます。
日本語力は必要だけれど、日本語力イコール耳から入る音声言語を判断することではないことを、私は多くのろう者の友人・知人から学びました。

人工内耳の手術は受けていないし、聴力もほとんどないけれど英語もフランス語もできるろう者もいます。
もちろん、日本語の読み書きも日本の手話もアメリカ手話もフランス手話もできます。
臨界期以前に、音声言語の判断を明瞭じゃない音で訓練しなくても他の言葉を身につけているろう者は多くいるということも、知っていて欲しいなと思います。

もちろん、人工内耳の手術とその後の訓練で聴こえて話せるようになる方もいるのだとは思いますが・・・初めて会う人の話も理解できるような人はごくわずかなのではないかと推測します。
この先、どんな風に技術が進むかわかりませんが、その頃にはきっと平塚ろう学校を卒業した子供たちや、明晴学園で「手話で」「日本語を」学んだ子供達も大人になっていて、自分達が受けた教育が良かったとか悪かったとかそんな感想が聞けるのではないかと思っています。

そう・・・。
ちょうど、今の若いろう者たちが自分達が受けた口話教育に不満を持って「手話で教育を!」声を上げているように・・・。

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手話言語・ろう文化」カテゴリの記事

コメント

 o(_ _)oペコッ初めまして。カキコさせていただきたく 私も21日の番組見ました。録画もし みてない手話サークルのメンバーに貸しました。私は少し難聴で(真珠腫の手術は2回)手話サークルに6年前から通っています、なかなか上達しなくて・・話はかわります 番組の中で出ていた 晴美さんに直接会ったこと5回ほどあります。6年前なので手話始めたばかりで全然会話することできなかったですが すごく晴美さんは優しいまなざしで私を見つめてくれました。番組見て晴美さんだ~と感動していました。人工内耳にリスクあるなんて知りませんでした~ とても参考になりました。 聴力より コミュニケーション力 本当にそうですね 手話の勉強にやる気が出てきました。

投稿: ひろろん | 2008.09.26 22:39

footひろろんさん
はじめまして(^^)
コメントありがとうございます。

人口内耳のリスクは、いくつかあってダイビングが出来ないというのは有名です。
ですが、技術は進んでいるので私の記事を鵜呑みにはせず、ぜひご自分で人口内耳について調べてみてくださいね^^;;;

投稿: ドシル | 2008.09.26 23:12

この記事に私がコメントさせて頂いていいものか迷いましたが・・・(^^;

>入院、検査、リハビリ、聞こえの練習…。
>頑張って、遊ぶのを我慢して・・・

遊ぶのを我慢して頑張っているんですか?w(゚o゚)wこれが普通?
私の長男のろう学校では言語訓練ゼロです。
もしかして珍しいろう学校なのかな(^^;

手話か口話かは結局「親の価値観」で決まると考えています。
子どもに最終的な判断をさせるにしても、幼少の頃に親が「人工内耳をしない」と決断したはずですからね。

その様々な価値観を互いに認め、尊重するようになればいいんですけど・・・世の中難しいものです。

投稿: めたぼん | 2008.09.27 06:31

sunめたぼんさん
めたぼんさんのコメント、大歓迎です。
人工内耳、低年齢賛成の意見も、経験者の意見も歓迎します。

この記事は、私の個人的意見だし、私の周辺にいる人から感じたことなので…。

友達の子供が、今小学生ですが5歳で人工内耳の手術を受けました。
親の考え方、価値観なので私は何も言いませんし、子供はかわいいです。

普通の学校に行っていますが、同じように聞こえるわけもなく…。

めたぼんさんのとこのような、口話学校ならまた違うでしょうし、平塚ろうのように、手話クラス、口話クラスと聴力や親の希望で分けている学校なら、もっと積極的になるのでは…と思うことがあります。

投稿: ドシル | 2008.09.27 09:17

sunめたぼんさん
大事なこと、忘れましたsweat02
親の価値観で人工内耳、当然なのですが、めたぼんさんのように、ちゃんと情報を持っていての判断なら、後悔もないだろうしいいと思います。
友人にも、そういう人もいます。

私が問題だと思うのは、多くの医療機関では、人工内耳ありきな情報しか、親に与えてくれないところが多いのが残念です。

まあ、医療機関だから仕方ないんですけどsweat02
親が後悔しない判断をするための、様々な情報を人工内耳、口話、手話などについて知った上で、正しい選択ができるようになればいいなぁと思います。

投稿: ドシル | 2008.09.27 09:36

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