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2009.05.10

30数年前のろうあ運動

この週末、私が所属している手話関係の団体2つの学習会がありました。
まったく別々の団体で、講師も別々だったのですがどちらにも出てきたのは30数年前のろう者や通訳者のこと。
そして、どちらも10代や20代前半から手話やろう者に出会い活動しつずけているヒト。

2人のベテランは30数年前は若者で(当たり前)、当時のろう協青年部やろう学生たちなどとともにまさに「ろうあ運動」に自然とかかわってきた方。
当時一緒に活動していたろう者は、今各ろう協の役員をバリバリやっているような人たちで、運転免許のことも手話通訳制度のことも、差別法令撤廃も自分の問題としてとらえてきたろう者。
そして、30数年手話や手話通訳活動をしてきている聴者は、ろうの友人が直面している社会のバリアに疑問を感じて、自然と友人として活動した人たち・・・なんだろうなと思います。

「誰かの役に立ちたい」とかいう気負いはなく、ただ目の前に困っている仲間がいるから一緒に活動しただけなんだろうなと改めて思いました。

そして、10代のうちに手話に出会って手話通訳者としてがんばっているアラサーな2人。
社会人歴より、手話通訳歴の方が長いのが10代で手話を始めたアラサー。
同世代のろう者はいるし、一応(?)青年部もあるけれどやっぱりそのかかわり方は、30数年前とは違うのかなと思います。
運転免許も取得できるし、手話通訳制度も十分ではないけれどまぁあるし、手話サークルもあるし、「手話」そのものの認知度も社会的にはあるし、差別法令も撤廃されたし、FAXもメールもビデオチャットもある時代。
ろうの若い人が一丸となって活動する必要がないのかも・・・。
もちろん、個々には公的派遣が使えないけど通訳が必要とか、いろいろな生活場面で100%情報保障や差別がないわけでは無いけれど、同世代で一丸となるような大きな壁もないから、同世代の聴者で手話にかかわる人も「友達が困っているからがんばろう」という流れにはいかないのかな。
私が手話通訳の勉強をしたいと思ったのは、身近なろう者が「通訳が足りない」と困っていたから。
ヒトを動かすのはやっぱりヒトとの関わりなんじゃないのかなと思います。

「手話通訳歴30年」の人たちが、神奈川にはたくさんいます。
その人たちは今も第一線で活躍する、多くの手話学習者・手話通訳者があこがれるヒトなことが多いです。
その理由がなんだか、この週末わかったような気がします。

今は、何度かの手話ブームを経て手話は普及しているけど「手話ができます」というヒトの何パーセントがろう者と対等に手話で議論や喧嘩ができるのかな・・・。
昔の人はたぶん、手話人口が少なかったけれどろう者と本気で手話でケンカしていたのではないかと思います。
私が尊敬するあるベテラン通訳者の方が、「早く手話を覚えて、ろう者と本気でケンカしたかったから手話を覚えた」と言っていました。
そばにいるのに、自分の考えを伝えられないもどかしさが手話上達の源になった例だと思います。
時代は高度経済成長で、世間では学生運動が盛んだった時代です。
きっとみんな熱かったんでしょうね。

今は、どうでしょう。
「登録手話通訳者なのに、日常会話がどうも通じないの」という声を以前ある県在住のろう友に言われたことがあります。
サークルに通わず、講習会だけで手話を身につけて試験に合格する方も中にはいると聞く昨今。
通訳はできるけど、会話が通じないなんてこと・・・あるのかな^^;;;;;
なんか変ですよねpout

ろう者を取り巻く環境は明らかにこの30年で改善されたと思いますが、今の時代がろう者にとっていい時代というわけでもなく、なんだか難しいなぁとうだうだ考えてしまいました。
「集団」から「個」へ。
一般社会も帰属意識は希薄になっているので、同じなのかな。

ひとつ思ったのは、私がこの先手話歴30年まで頑張っても今「手話歴30年」という方たちのようにはなれないな、というコトです。
技術的なことではなく、若い時のハングリーさとか理不尽な壁を乗り越えてきた経験値とかが30年あって、私たちがあこがれるような魅力的な手話通訳者になったんだということがよ~くわかりました。
長ければいいというわけじゃないですね。
長さより、内容。という当たり前のことに改めて気がつきましたsweat02
でも、自分のペースで楽しく続けていけたらいいかなと思います。
先のことは考えず、無理せずにねnote

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コメント

ブラボー!!
私はドシルさんのろう者との関わり方を
このブログでほんの少しだけ見させていただいて、
自然体で素敵だなと思いますし、憧れもします。
私は、肩の力を抜くことをこのブログで教えていただきました。
ありがとうございます^^

投稿: うさぎ | 2009.05.10 20:35

cherryうさぎさん
ありがとうございます。
なんだか「手話のある生活」が当たり前になりつつあるんですよね~。
聴者だけなら手話がなくても生活ができるけど、でも手話がある方が便利な場面も多いし(笑)

無理せず、細く・長く・・・継続は力なりですかね^^;;

投稿: ドシル | 2009.05.11 00:57

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