« 協働会館、文化財指定へ | トップページ | 行ってきました!大滝詠一“A LONG VACATION”トリビュート »

2009.11.22

手話の語源のコト。

今日は通研の中で、私が参加している課題別研究班の定例会があり、久しぶりに参加してきました。
最近、バタバタしていて欠席が続いていたのですが私の手話の原点を思い出させてくれるので、ここでのメンバーとの話は私にとってとても大切なものです。

その時もちょっと話題になったのですが、手話単語を覚える時に必ずその手話の語源を質問する聴者、いませんか?
私は、それがちょっと苦手ですshock
確かに、名前の「佐々木」や「加藤」のようにだれもがその語源を答えられる単語もあります。
日本語に比べて、言語学としての歴史が浅い手話の場合日本語からの借用や日本語に影響を受けたものもありますが、昔から使われている単語の多くは語源がわからないものや諸説あるものがあると思います。

手話話者のろう者ならだれでも、手話指導ができるとか手話で講演ができると思っているヒト、意外に多いのですがそれは違うんですよね~。
日本人がだれでも国語を教えられるのかというとそうではないし、人前で話すのが得意なヒトも苦手なヒトもいるのと同じで、手話話者だって指導が得意なヒト、苦手なヒト、手話の言語学的構造を理解しているヒト、なんとなく手話を使っているヒトなどなど様々です。

だから、初めて見る手話単語に「どうしてそう表すの?」とろう者に質問してろう者が困っていると「ろう者なのにわからないの?」というヒトがたまにいるけれど、私はそんなヒトに言いたいのです。
「どうして、神奈川県は"カナガワケン"という名前なの?、どうして犬は"イヌ"という名前なの?」と。
そんな語源を答えられるヒト、一般にはいないでしょう?日本人だったらすべての日本語を答えられるのわけではないでしょう・・・と。

手話単語を手話単語として考えることなく、常に日本語ありきで手話を覚えようとしているとなかなか上達しないのではないかと思います。
英語の単語、たとえば"dog"や"cat"と聞いて「どうして、犬をdogというの?その語源は何?」というヒトはいないと思います。
手話単語も同じで、手話表現のまま覚えるようにしたほうがいいと私は思うのです。
手話は手話、日本語とは違うという意識を持つことから始めるといろんな気づきがあると思います。
もちろん、手話ができるようになるにはボキャブラリーだけ増やしてもだめなんですけどねsweat02

手話表現はろう者に質問した方がいいけれど、語源を聞くのではなく色んな例をうまく引き出す質問の仕方を考えるといいのかなと思います。
たとえば「行く」という単語ひとつでも、シチュエーションによって表現は違います。
一人で行く時、友達と行く時、飛行機で行く時、車で行く時・・・だからただ「行くってどう表現するの?」という質問の仕方だと、ろう者の使う手話表現を引き出せないのです。
もし、ろう者が日ごろ使う手話表現を知りたいなら、どういう状態の「行く」なのかを質問してみるといいと思います。

今まで、語源で手話を覚えようとしていた方はぜひこれからは語源にこだわらず、手話を手話として映像で覚えてみてくださいね~。
私も、そう覚えるように努力しています*^^*

もちろん、ろう者の中にはちゃんと言語学として手話を知り手話の指導方法を身につけていて、指導を得意としている方もいますが、地域のサークルに遊びに来るろう者のほとんどはそうじゃないと思うので、ろう者がいやにならない質問の仕方を、聴者も考えるようにしたいなと思います。


★ブログ村でブログランキング参加中↓クリックよろしく★
ランキングに参加している手話関係ブログが見られます♪
にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ
にほんブログ村

|

« 協働会館、文化財指定へ | トップページ | 行ってきました!大滝詠一“A LONG VACATION”トリビュート »

手話言語・ろう文化」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17097/46822640

この記事へのトラックバック一覧です: 手話の語源のコト。:

« 協働会館、文化財指定へ | トップページ | 行ってきました!大滝詠一“A LONG VACATION”トリビュート »