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2009.12.26

ヘレン・ケラーのコト。

小学生のころ、偉人伝シリーズの1冊でヘレン・ケラーという「三重苦」の偉人について読みました。
野口英世とか、ナイチンゲールとかキュリー夫人とかエジソンとか湯川秀樹とか・・・とにかくその偉人伝シリーズにはそういう人たちの名前が並んでいて、その中の1冊がヘレン・ケラーでした。

見えなくて聴こえなくて話せないから「三重苦」。
当時はなんとなく、スゴイひとだったんだなぁと思って読んでいました。

まだ目が見えない人にも、耳が聞こえない人にも出会ったことがなかったからそんな本1冊では、本質は全く理解できていなかったと思います。
今でも、私は理解できていないと思うのです。
ヘレン・ケラーの名前や「奇跡の人」「三重苦」という言葉は多くのヒトが聴いたことがあると思うけど、「盲ろう者」という言葉を知っているヒトは、日本に一体どれくらいいるんでしょう・・・。

盲・・・目が見えないヒト。
ろう・・・耳が聞こえないヒト。

子供のころ目が見えなかったヒトが大人になって失聴して、盲ろう者になったら聴こえないけど発声はできる盲ろう者になるでしょう。
だから、ヘレン・ケラーとはちょっと違うのかな。「三重苦」ではないはずだから。
自分の意思は、声で伝えられるけど外部からの情報は聴こえなくて見えないという状態。

子供のころに聴こえない子供・・・いわゆる、ろう児が大人になって視力を失ったら個人差はあるけれどはっきり発声できないことが多いと思うので、ヘレン・ケラーと同じような状態になるのだと思います。

どちらも結果を見れば「盲ろう者」。
でも、視力と聴力のどちらを先に失ったかによってコミュニケーション方法が異なります。
今、日本で一番有名な「盲ろう者」はたぶん東京大学教授の福島智さんではないでしょうか。
福島さんは、子供のころ視力を失い高校卒業のころに聴力を失っているので、点字を基にした「指点字」で会話をします。(福島さんのお母様が考案したといわれています)。
18歳くらいまで聴力があったので、音声日本語の発音もできます。

でもって、私は先日ある盲ろう者とお話する機会がありました。
その方は、もともとはろう者で青年期に病気で視力を失ってしまったので手話話者です。
だから、自分の意見は手話で伝えますがコミュニケーションの中心は触手話になります。
同じ盲ろう者でも、触手話を使う人、指点字の人、接近手話の人、拡大文字での筆記通訳の人などいろいろです。

私は先日お会いした方とも何度も面識があるわけではないのですが、ちゃんと覚えていてくださるのでスゴイなと思います。
見えないし声も聴こえないけどちゃんと名前と特徴というか環境というか立場というかとにかくそういうのを覚えていてくださるのです。

神奈川県には、「神奈川盲ろう者ゆりの会」という盲ろう者の団体があります。
聴こえなくて、見えなくてもヘレン・ケラーのように世界で活躍できる人もいることを考えると、こういう団体が各都道府県にできて、きちんと情報保障をしていくことはとても大切なことなんだろうなと思います。

ここをご覧の手話と関係ない皆さんも「盲ろう者」という言葉、覚えてくださったら嬉しいです。
盲ろう者ご自身が開設しているブログがあります。
興味のある方、ぜひご覧ください。
*盲ろう者のたまて箱盲ろう者ゆりの会の川島朋亮さんが開設しているブログです。

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コメント

とっても雪の背景かわいいです。盲ろう者 福島さんのテレビを見て 指点字に「おお~」と思いました。この間のデフウェイで友人のろう者が 盲ろう者の触手話の通訳をしていたのでびっくり もうろう者の男性紹介してもらった「はなしてごらん」と友人に言われてどうやるの?ドキドキ。伝わった時鳥肌がたつくらい感動きました。そのあと 盲ろう者の女性も紹介してもらえた。そのあとこの間のろうあ大会で彼女を見かけて時とんでいき 通訳者の人の「彼女とはなしたい」と言って触手話チャレンジ ドキドキしたけど彼女が笑顔なったときすご~くすごく嬉しかった。彼女とはミクシ―のマイミクなれました

投稿: ひろろん | 2009.12.27 11:22

footひろろんさん
盲ろう者の介助員をやっているろう者、多いですよね~。
ひろろんさんももし興味があったら、藤沢の養成講座に通われるといいですよ(^^)

投稿: ドシル | 2009.12.27 18:54

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