私らしく。
私がまだ手話通訳をしようなんて、これっっぽっちも思っていなかった頃、私は「手話通訳者」が好きではありませんでした。
手話通訳者になる人は、手話が上手なんだろうけど通訳者試験に合格するまでは、サークルに参加していても、合格したとたんサークルに見向きもしないヒトが多かったのです。
みんながみんなじゃないと思うけど、とにかく「○○さん、試験に合格したらサークルやめちゃったね~」みたいな感じでした。
辞めないまでも、会費を払うだけの幽霊会員とか・・・。
私はそれがたまらなく嫌で、サークルに育ててもらって、地域のろう者にお世話になったのに手話通訳者試験に合格することがゴールみたいに思っているなら、通訳者なんかあっかんべー!!・・・と、思っていたものでした
今思えば、通訳者は忙しいから自分の暮らしに優先順位をつけるとサークルが後回しになることもわからなくもないのですが、当時の私はそんなこと知る由もなく・・・。
ただただ、サークルで後輩を育てようとしてくれない通訳者が嫌でした。
その後、いろいろな出会いがあって通訳者を目指すことにした時も地域やサークルをないがしろにするような通訳者にはならないようにしようと、決めました。
以前の私が感じたように、通訳者になるとサークルは捨てちゃうのねって地域のろう者やサークルのみんなが思うことがないようにしたいと決めて、通訳者を目指すことにしたのです。
だからいつも自問自答します。
今の私は、あの当時の私に恥じない行動をしているのかなって。
同じサークルのヒトに「通訳者はみんな合格したらサークルに来なくなる」って言われた時も、「私はそんな通訳者にはならないよ。」って言い返したものでした。
サークルがあったから、地域のろう者に育ててもらったから、手話の世界での今の私があります。
地域で育ててもらったんだから、恩返しはしたいなと思います。
無理することなく、自分らしく。
やりたいことはたくさんあるし、手話が私のすべてじゃないことは事実だけれど。
手話サークルがなくても、私は生きていけるけれど、やっぱり私の手話の原点はサークルだからがんばれるしがんばりたいと思うのです。
・・・前にも似たような記事書いたような気がします^^;
でも、ときどき自分に問いかけずにはいられません。
「地域を大切にして、通訳活動もするんだ」って決めたあの日の自分に恥じない自分でありたいと思うから。
私らしくいこう、今年も半分過ぎちゃったけどね^^;;;
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コメント
いつも読ませていただいてます。
何度かこのような内容を読んでます。
そしていつもとっても胸が痛みます。
私は手話通訳になって、その後病気になって
手話通訳にもどるために、サークルをやめました。
やめてからもいつも自問自答しています。
苦しくなります。私が手話通訳を続けるために
選択した方法は、やっぱり非難されるべきことなのかなぁと。
育ててくれたろう者の方々の恩を忘れたことはありません。
だから手話通訳を続けています。
ごめんなさい。とても胸が痛みます。
投稿: ヌーピー | 2010.06.29 22:09
コメントありがとうございます。
もしも私の記事がヌーピーさんを傷つけてしまっているなら、申し訳ないと思います。
本文にも書いてある通り、手話通訳者だって生身の人間ですから、個々の事情があるはずです。
昔の私はそのことにすら想いを巡らせられませんでした。
サークルを続けることと手話通訳者を続けることのどちらかを選ばなければならないのであれば、手話通訳者を選ぶ方が、広い意味での恩返しだと思います。
その後体調は回復されましたか?
手話通訳者である前に、1人の人間ですから自分が健康じゃないのに、通訳なんてできません。
どうぞ無理なさらないようにしてください。
私も体調を崩して、もしサークルと通訳のどちらかを選ぶとしたら、通訳を選ぶと思います。
私があの頃、あんな風にはならないぞって思った方たちにも、個々に事情があったのだと思います。
でも、今の私は今のところは両立できるのでがんばって行きたいと思っています。
また何か感じたことがあったらコメントいただけると嬉しいです。
ご意見、ありがとうございました。
どうぞ、ご自分を責めないでください。
そして、多分何度も同様のことで不快な思いをされたのに、いつもご覧いただいてありがとうございます。
投稿: ドシル | 2010.06.29 22:20
お気遣いあふれる心温まる丁寧なお返事、感謝しています。
不快になってしまったり、そんなことは今まで一度もありません。
ドシルさんの気持ちもわからなくないからです。
手話通訳を続けたくて、でも両方行くことができなくなって、
それでやめることになったサークル。
私の中には、母校を失ったような、帰るふるさとがないような、
そんなさびしい気持ちがあります。
ドシルさんもお体に気をつけて、
これからもますますご活躍ください。
これからも楽しみにしています。
投稿: ヌーピー | 2010.06.30 08:37
ありがとうございます。
「母校を失ったような」感覚、なんだか分かります。
私が時々、こんな記事を書くのは「いつまでがんばればいいんだろう」とふと思って立ち止まってしまうから・・・なんです。
通訳者としての技術や専門性の勉強とサークル活動との違い、恩返ししたい気持ち、色んな葛藤で時々「もうがんばったから、サークル活動の手をちょっと抜いてもいいかも」って思っちゃう甘えた自分が出てきます。
でも、昔・あの時私はあんな風に思ったから、続けられるならがんばんなくちゃって自分の為に何度も書いているのかななんて思います。
続けることが負担じゃないうちは、がんばりすぎなわけじゃないのかも・・・って(笑)
お互い、無理せず自分のペースで、細く長く続けて行きましょう。
歩幅は個々に違っていいはずですから・・・。
投稿: ドシル | 2010.06.30 10:38
僕の場合は通訳者になる方向はないので葛藤は起きようがないのですが、言われていることはよくわかります。
「もうがんばったから~」って気持ちも。
きっとそんなドシルさんらしさに惹かれているんでしょう(*^.^*)
投稿: non | 2010.06.30 12:33
ありがとうございます。
弱気になって楽な方へ逃げちゃダメですよね~^^;
かといって、背伸びして無理しても長続きしないので(笑)私らしく、今の自分の身の丈に合った感じで、がんばらないでがんばります*^^*
投稿: ドシル | 2010.06.30 23:03
今頃のコメですが…。
サークルにしろ、通訳者にしろ、いずれも個々の
思い(想い)は違うと思うけど、自分の出来る範囲で
自分に悔いのない方法で続けて行けれたらいいな!って
私は思っています。
そんな私は、現在、諸事情もあり、サークルを
お休みがちですが…。
投稿: きよきよ | 2010.07.04 12:53
毎日暑いですが体調いかがですか~?
きよきよさんも手話サークルに筆記通訳に、ご自分の活動にと忙しいですよね~。
お互いのんびりいきましょう(^^)
投稿: ドシル | 2010.07.04 21:06