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2010.12.17

『KAGEROU』-齋藤智裕著

Kagerou

KAGEROU」を読みました。
発売になったのが12月15日。
買って、読み出したらあっという間に読み終わる,,,そんな作品です。

著者が俳優の水嶋ヒロさんだったということで、「1Q84」以来の空前の大ヒットとなりそうなこの作品。
発売から2日で、書評などには賛否両論掲載されています。
お読みになった方の感想はいかがでしょうか。

私は、とてもよく書けていて構成もテーマもしっかりした骨子を感じさせる作品だなと思いました。
確かに、作家の新作ノベルとして読むと表現や文体に稚拙さを感じないこともありません。
でも、はじめての小説ですよ!
素人が腕試しに書いた作品で、あれだけの構成やキャラクター設定ができればスゴいと思います。
審査員の評価が高かったのは分かる気がします。

著者が自殺者が多いことを知り、なんとかしたいと思って書いたという通り、作品には「命」や「生きること」を考えさせるという一貫したテーマがあります。
しかし、文体は分かりやすく読み始めたら最後まで退屈させない展開になっています。
何より、文章が分かりやすいので、読んでいて映像がイメージしやすいのです。

私は純粋に面白いと思いました。
SFのような非現実的な場面設定と自殺の理由や臓器移植の問題など現実の問題がおり込まれているけれど、押し付けがましくなく、どこかコミカルな作風です。
主人公が40歳の無職の元サラリーマンで、バブル入社組という設定もおもしろかったですし、時代背景などよく調べてあるなぁと思いました。

お話の最後に続く伏線は、読んでいて結末が分かってしまう面も否めませんが、それでも「命」とか人間の生と死について、人生の価値や生きる目的を考えさせる作品だなと思いました。
次回作では、更にこれを超える小説を期待したいなと思います。

文章力や表現力はそりゃあベテランの小説家の方がすばらしいと思います。
ベテランのプロと比較すれば当然です。
また、少なくても文学的な作品だとはいえません。
でも、想いを感じることができるし伝えたいことが明確だなと思いました。

日頃読書をしない方や、中高生にはぜひおすすめしたいです。
日頃からよく本を読まれる方は、あっという間に終わってしまって物足りないと感じるかもしれません。
でも難しいことを書いていないぶん、とってもわかりやすいですよ〜。
村上春樹さんや東野圭吾さんのような込み入った展開を期待すると、不満も残るのかもしれません。
でも、作家デビュー作としては素晴らしい作品だと思います。

著者は映画になることをイメージして書き上げたらしいですが、映画になったら面白いと思います。
キャスティングは誰がいいのかなぁ...。

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コメント

忙しいのによく本を読む時間が作れますよね(すごい!)・・電車の時間に読みたいのですが老眼のため読みにくいのが現状です。私も是非読みたいです。

投稿: しゅんしゅんママ | 2010.12.18 00:26

sunしゅんしゅんママさん
朝のちょっとした時間と電車の中、それに帰宅後の深夜12時〜1時くらいに読みます(笑)

投稿: ドシル | 2010.12.18 10:51

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