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2011.07.13

月がきれいです。

毎日暑い日が続きます。
節電の関係で、職場でもエアコン制限がありますがなんとかがんばっている今日この頃。
さすがに日が長いので、職場を出る時間はまだまだ明るいですが家に帰ってひょいっと、空を見上げてみると、ここ数日の月の美しいこと・・・。

毎日暑いせいか、ありがたい日差しも悪魔のように感じるからでしょうか(汗)、少し心地よい夜風に吹かれて輝く黄金のお月様は、本当に女神のように美しく見えるのです^^;;
(おひさまにも感謝してはいるのですが、暑すぎませんか〜?)

美しいお月様を見ると、私は夏目漱石を思い出さずにはいられません。
そう、英語教師だった漱石は"I love you"を生徒が「我、汝を愛す」と訳したのに対し、「月が綺麗ですね」と訳すくらいで丁度良いという発言をしたと言われています。

こんな話を聞くと、世の男性陣は迂闊に夏の夜の海辺なんかで、「今夜の月は綺麗だね」なんて言えないですよね(笑)好意もないのに、誤解されかねません^^;;;

一方、二葉亭四迷も"I love you"の日本語訳にかなり苦慮したと言われていて、四迷は漱石ほど文学的表現ではないものの、「(あなたの為に)死んでもいい」と訳すと言ったそうです。

明治時代にも「愛する」という言葉はあったと思いますが、漱石も四迷も「愛している」という言葉は使わずに、"I love you"の翻訳を試みたということは、明治という時代背景では男性が女性に愛おしさを率直に言葉で伝えるという文化がなかったのかもしれないですね。
まぁ、今の日本人にもあまりないのかもしれないですけど。

「月が綺麗ですね」が"I love you"の翻訳というのは、奥ゆかしく察する文化を基盤に持つ日本人ならではの感性だなぁと思います。
初めて漱石の訳を聞いたときは、「そんなの通じるわけない〜〜」と、思いましたが^^;;今なら、漱石の言わんとすることが分かります。

四迷の訳も分かりますね。
でも" I love you"に「死んでもいい」ほど想いニュアンスを感じないような気もしますが・・・。

私たちが、あのろう者の手話表現日本語にしたらどれが一番しっくりくるんだろ〜と思っていることも、何十年後にはごく当たり前に使われる日本語の定番訳ができていたりするんでしょうかね・・・。

言葉は時代とともに変化するもの。
その時々にあった翻訳があるんでしょうね、きっと。
むかし聞いていた洋楽の歌詞の邦訳も、今見るとひどいなぁと思うものがあったり、海外の名作物語の訳も大人になって原文をちらっと見ると、これはニュアンスがちょっと違うなぁというのがありますよね。
翻訳って、いつの世も難しいですね・・・と、美しい月を見ながら思ったのでした^^;

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コメント

昨夜、プールの帰り、綺麗な月を拝めましたよ。雲ひとつのない夜空に浮かんでいる月。
それを見ただけで、癒されますよね。今晩は満月だそうです。

投稿: itou_sann | 2011.07.14 18:15

sunitou_sannさん
コメントありがとうございます☆
そしてお誕生日おめでとうございました〜♪
今夜は満月ですか(^^)
キレイなお月様は、嬉しいですね☆

投稿: ドシル | 2011.07.14 22:37

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