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2011.08.12

ノルウェイの森

高校生の時、村上春樹さんの「ノルウェイの森」の単行本を上下セットで友人にもらいました。
緑と赤で印象的な装丁。
ビートルズナンバーと同じタイトルの本を、私は1度読んだきりその後開くことはありませんでした。

大学は東京へ行こうと思っていた当時の私にとって、「ノルウェイの森」はなんだか恐怖心を植え付ける物語で、東京へ行くことは怖いことだというような印象持った物語でした。
時代背景が違うことも、精神的に病むということも、大切な人を亡くするということも理解できていなかったのです。
理解できていなかったというよりは、実感がなかったというべきかもしれません。

そんな小説を原作にした映画「ノルウェイの森」が公開され、比較的最近DVDになりました。
原作を読んでもう何年も何年も経っています。
読み終わったあとに、なんとも言えない後味の悪さを覚えたはずなのにどうしても映画を観たくなってDVDを観ました。

映像はとても美しく、昭和40年代の学生運動の様子も当時の建物の様子もすばらしかったように思います。
でもやっぱり切ない話です。
高校生だった私には理解できなかったことが、今の私には少し理解できたような気がします。

大切な友人を突然、なんの前触れもなく亡くしてしまうこと。
恋人の死をきっかけに精神バランスを崩してしまうということ。
高校生の時はそんな経験をした人も周りにいませんでしたし、友人が亡くなるなんてことも経験したことがありませんでした。

私事でいうと高校卒業後に、突然交通事故で後輩が他界し、私も周囲の仲間達もひどくショックを受けた大学1年の夏。
後に親しくなった友人は、高校時代恋人がバイク事故で亡くなり、数年後に親友を病気で亡くして自分を責め続けて苦しんでいました。
そんな風に人生の中で色々あった後に観た「ノルウェイの森」は、やっぱり生きるつらさを感じる作品だと思ってしまいます。

残された人間はどう生きるべきなのか・・・。
大切なものを失ったあと、精神的なバランスをとりながら生きて行く必要があるけれどそれは難しいことなんだというのが、改めて感じられたような気がします。
村上春樹さんが伝えたかったメッセージはなんなのか・・・。
私にはわからないことが多いです。

昨日は東日本大震災から5ヶ月。
そして、今日は日航機墜落事故から26年の日。
色んな想いを考えずにはいられません。

会わなくてもお互い元気だと思っていたヒトが突然他界すると、そのことを信じるのに時間がかかります。
またいつでも会えるような気がするから・・・。
もう会えないなんて嘘みたい・・・。


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音楽・観劇・映画・読書」カテゴリの記事

コメント

私も高校生の頃に読んだはずなのですが・・・
大人な話だなぁという印象のみで内容は全く覚えていませんでしたsweat02
そんな内容だったのですねー。

確かに、この年齢になって読むといろいろ考えさせられることがあるのでしょうね。

投稿: みきぼう | 2011.08.12 22:33

clubみきぼうさん
大人になるとわかる事ってわるよね・・・。
「風とともに去りぬ」も子どもの頃よく分からなかったけど、大人になって観たら見えるものがあったなぁ。
みきぼうさんもどうぞご覧下さい(^^)

投稿: ドシル | 2011.08.13 19:40

私は親友を18年前に亡くしました。
信じるというより受け入れるまでにまだ時間が足りません。
でも、どんな私も受け入れてくれた何より理解しようとしてくれた彼女。周りの反対がある中で、唯一私の結婚を心から一番に喜んでくれた彼女。
生きている間に築いた関係があるから、今も彼女を信じています。
いつか会える日をずっと楽しみにしています。
ノルウェイの森、私は映画館で見ました。
不思議な感情がありました。そして久しぶりに本も読んでみたら、わからないけれど心に染み渡るようなそんな気持ちになってさらに不思議な感情になって。結局わからないままの私です。

投稿: マーブル | 2011.08.13 22:55

>マーブルさん
高校生の頃、感じられなかったものを感じられたような気がして、私もまた小説の方も読もうと思っていたところです。

7年前に突然父が亡くなりましたし、親しかった方が乳がんで亡くなったりと私自身も色んな体験をしてきて、今原作を読むとどんな感情が湧き出るのか気になっています。

親友とか恋人を若くして亡くした場合、時間は解決してくれないのだと思います。
だからマーブルさんが親友を亡くされた事、18年経っても受け入れられないのはわかります。

亡くなってしまわれたのは残念ですが、ステキな理解者となってくれた親友がいたことはマーブルさんの人生の誇りですね。

投稿: ドシル | 2011.08.14 01:27

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