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2011.09.24

小野広祐氏講演会

今日は色んな行事があちこちで開催されていました。
天気も良く、風は秋らしく心地良い1日でした。

私は午後から開催された、神奈川県聴覚障害者福祉センター教養講座へ行ってきました。
講師はNHK手話ニュースキャスターの小野広祐さんで、テーマは「コレってアリですか?」〜ろう者+聴者 言語と文化〜というもの。
小野さんの講演を聞くのは久しぶりですが、相変わらずとても分かりやすい手話で、なおかつ聴衆を飽きさせない間というかテンポというか、とにかく楽しい2時間でした。
手話は分かりやすかったけど、読取り通訳(音声日本語への翻訳)はなかなか大変だったのではないかと思います。

内容はおいたちにはじまり、日本手話と手指日本語の表出の違いをいくつか例文で表現したり、日本語と手話の語彙の意味範囲の違いや同じ日本語でも、聾者と聴者での受け取り方のズレなど具体的にでてきました。
小野さんの体験を元にした具体例もありましたが、「日本手話のしくみ」や、「ろう者のトリセツ聴者のトリセツ」更には、木村晴美さんの新刊「日本手話と日本語対応手話(手指日本語)―間にある「深い谷」」でも紹介されている内容に限りなく近い例もありました。

後半は、聴者の奥様とのちょっとした文化摩擦を紹介してくださって講演は終わりました。
結婚式や披露宴の文化摩擦は、聾者と聴者に限らず聴者同士でもよく聞きます。
新郎と新婦の出身地が違う場合、どちらの様式で行うかなど新郎新婦で揉めて結婚式の準備の対立がきっかけで別れそうになるという笑えない話もあります。

東北や関西などのことはよく分かりませんが、私が現在住んでいる神奈川や東京あたりと、出身地である北海道とでは披露宴の方法は大きく違います。
北海道はいわば、日本の中のアメリカ(明治期に開拓された)なのでとても合理主義な土地柄で、古くからの伝統がなく、開拓の為に集まってきた色んな地域の方が文化や習慣など色々と折り合いをつけてきたのではないかと想像します。

そのせいか、披露宴は昔から会費制です。
ご祝儀ではなく会費を持って披露宴へ行きます。
会費はだいたい1万円です。
披露宴の招待状は、両家の親の名前で出すのではなく新郎新婦の友人たちの名前で出します。
友人が新郎側数名、新婦側数名でいわば披露宴の実行委員会のようなものを結成するのです(笑)

披露宴の参加者数は多く、200人くらいの披露宴も珍しくありません。
なので、新郎新婦の親族や会社関係者、高校時代の恩師やクラスメイトなど、首都圏の結婚式ではありえない顔ぶれが集まります。

席次も、新郎新婦のいるひな壇に一番近いテーブルが親族です。
首都圏では、一番末席が親族ですが、いちばん新郎新婦の晴れ舞台を見たいのは両親や兄弟ですよねぇ。
ですから北海道では、ひな壇に一番近い席は親族なのです。

北海道のスタイルも東京などの披露宴しか知らない人にしてみれば「非常識」なんだと思いますが、所変われば常識も変わります。
北海道の人から見れば、首都圏のような方法より合理的なやり方で格式張っていなくて北海道流のやり方が良いという感じではないかと思います。

小野さんの講演を聴きながらそんなことを思ったのでした。


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