路線バスでの出来ごと。
いつだったか忘れてしまったのですが、ある夕方のこと。
私はとある路線バスに乗っていました☆
終点に近づいた(終点のひとつ前のバス停辺り)とき、バスの最後尾の席からすすり泣く声が聞こえてきました^^;;
バスは比較的空席が目立つので、私がいた前方の方にまでその声が聞こえてきました。
すすり泣く声の主を探すと、小学生の男の子。
バスが進むにつれて鳴き声はどんどん大きくなっていきます。
たまたま男の子の席のすぐ近くに、私の知り合いの聾者が座っているのを発見!
車内は空いていたので、これ幸いと手話で「男の子の泣く声が車内に響いてるよ。何かあった?」と訊いてみました。
すると、聾者は「知らない子だけど、ずっと寝ていたから多分寝過ごしてしまい、降りるバス停で降りられなかったんだと思う」と言っていました。
あまりに声が大きくなり、信号待ちのときに運転手さんがマイクで「ボク、どうして泣いているの?前においで」と声をかけてくれました。
泣きながら運転席までやってきて、事情を説明。
聾者の観察通り(?)降りるバス停を過ぎて知らない景色になったから、ビックリして泣いたということでした。
運転手さんに、終点についたらお家に電話してあげるからとなだめられて前の方の席についたその子に私は話しかけました。
その子は小学3年生で、本当は終点よりもっと手前のバス停で降りて帰るはずが目覚めたら知らない景色、知らない町並みだったので泣きだしたのだと、泣きながら泣きながら話してくれました(笑)
.それがめちゃくちゃ、かわいくて車内の雰囲気がなんだかほんわかしました。
たぶん、本人はスゴく必死でものすごーい大冒険な感じなんだろうなぁと思うのだけれど^^;;
そして、聴こえないのに寝過ごして泣いてると見抜いた聾者はやっぱりスゴい。
周囲を観察する力は、多くの聴者とはちょっと違うなと思います。
私も子どもの時、バスを乗り間違えて心細くなったことがありました。
この冬記録的な豪雪で話題の岩見沢市。
岩見沢市は市内外への路線バスが沢山あり、バスターミナルの同じ乗り場に到着するバスでも行き先が違うことがあるのです。
私は昔、間違えて乗車し1つ目の停留所で向かう方向が違うことに気がつき降りたことがありました。
バス停ひとつですから子どもの足でも歩いてターミナルへ戻れます。
それでも不安で心細くて泣きそうでした。
でも泣きませんでした...外では。
ターミナルへ戻り、家に帰る正しいバスに乗り、ちゃんとバス停で降車して家に帰って、家のドアを開けて母の顔を見た瞬間に超号泣!!!!
母はびっくりしたと思います(笑)
帰って来るなり、大泣きする娘を見たら誰だって何があったかと思いますよね^^;;;
気が張っていたのが、一気に緩んで玄関で号泣したのでした^^;;;
懐かしいです。
乗り過ごしたあの男の子も、無事に帰って家で更に泣いたのかなぁ...。
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