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2012.03.28

映画『珈琲とエンピツ』

新宿で上映されている今村彩子監督のドキュメンタリー映画『珈琲とエンピツ』を友人達と一緒に観てきました。
このドキュメンタリーは、聾者である今村彩子監督の心の中にあった「見えない壁」を打ち破った人物を追いかけた作品です。
それが、太田辰郎さん。
サーフショップ&ハワイアン雑貨店 Surf House Otaのオーナーで、太田さんも聾者です。

この作品は、「コミュニケーション」について深く深く考えさせられると同時に、聾者とか難聴者とか聴者という「聞こえの違い=主たるコミュニケーションの違い」だけで、壁を作ることはつまんないことだよ...って映像からにじみでているような作品です。

映画の中の太田さんの笑顔は優しくて、太田さんに会いたくてお店に行くという気持ちがわかるような気がします。
それと同時に、あんな風にステキな笑顔で話せる太田さんになるまで、聴者の中で多くの苦労をされたのだろうと想像し、映画を観ながら色んな想いが込上げました。
映画のナレーションは、声を出すのが得意ではない聾者である今村さん自信が担当しています。
聾者である今村さんが、作品の中で自分の声でナレーションをすると決心するにも勇気がいることだったと思います。その想いを考えるとナレーションの声を聞き漏らすまいと思いました。

また、今村さんが感じたという「太田さんとお客さんのコミュニケーションの衝撃」は、初めてあのお店を訪れる、手話を知らない聴者はそれ以上に衝撃を受けるのだろうと思います。

太田さんに会うまで今村さんが知らないうちに、手話ができない聴者とは距離を置いていたという感覚は、多くの聾者が持っている自然な感覚だと思うし、逆に一般の聴者が初めて聾者や難聴者にあって筆談をお願いされた時に感じる"とまどい"や、見知らぬ外国人に外国語で声をかけられた時にどう対応したらいいのか焦る感覚にも通じるように思います。
壁がそこにあるわけではなく、自分が無意識に壁を作っているという状況。

そんな色んな人の想いや葛藤が詰まっている作品なので、そこの部分に感情移入してしまうと感情が高ぶります。...っていうか、私は泣きそうになりました。
作品的には泣けるような場面はないのですけど。

私は子どもの頃から、ことさら感情移入が激しくてTVを観ていてもつい画面に入り込むほど感情移入をしていまうので、よく夫に注意されます。
自分で注意してコントロールしないといけなくて、感情移入の激しさは手話通訳をする時に本当厄介で困ることが多くあるので、極力冷静に客観的に物事をとらえるようにしているのですが映画館のような暗くて大画面でスクリーンを観る場合はなかなか難しいです^^;;;

見終わったあとに、心の芯がほんわかあったかくなるような作品です。
そして、たぶん観るたびにどの視点で感じるかによって見え方が変わって来る映画だと感じました。

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コメント

ドシルさん更新ありがとぅございますo(^-^)o
観ました、私も。よかったよぉ〜とか言う作品ではなくドキュメンタリーなんで上手く表現出来ませんが、4人で観に行って皆あのお店に行きたい!いつか行こう!って話しましたよ。
私も最近は涙もろく(笑)なんかウルっとした場面もあったりして(v_v)
先日とある舞台通訳で子供が作文発表みたいなのをした時思わずホロっと。いかんですな…いつになったら「一流のプロ」になれることやら…(-.-;)

投稿: yasu♪ | 2012.03.29 23:02

sunyasu♪さん
あら、私も4人で観に行きましたよー。
うち2人はろう者でお店に行ったこともある面々。
そのうちの1人は、太田さんとか夫婦揃って旧知の仲みたいです。

以前その友人と一緒に太田さんにお会いしたことがあるのですが、私はお店に行ったことがないので、今度行ってみたいなぁと思っています。
サーフィンの経験はないですけど(^^;

投稿: ドシル | 2012.03.30 00:40

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