『トガニ 幼き瞳の告発』
毎日暑い日が続きますね...。
昨夜は聾友に誘われてろう者だけ(聴者は私だけというよくあるシチュエーション)の食事会に行ってきました。
顔は知っているけどゆっくりお話したことがない方もいて、色んな話ができて楽しかったです。
そして今日は、やはり聾の友人達と一緒に『トガニ 幼き瞳の告発』(LINK)を観てきました。
手話関係者の間では、昨年から何かと話題になっていた実話を元にした韓国映画です。
2000年から5年間にかけて実際に起った、韓国の聾学校内での事件(校長らによる生徒達への性的虐待など)を告発し最終的に判決が出るまでが映画化されています。
事件を元にした小説がありその小説を原作として映画化されました。
映画化されたことで、韓国国内では色々な反響があったようです。
事実を元にしているとはいえ、これから映画を観る方もいらっしゃると思うので詳細は書きません。
ただ言えるのは、映画の映像も目を覆いたくなるようなシーンがありますが実際の被害者が受けた笑劇や苦悩は想像してあまりあるということです。
本当に本当に許されないことだと思います。
そして、この韓国の聾学校に限らず日本でも知的障害者への性的虐待等時々ニュースで報道されるものの、大概は司法関係者が知的障害者に対して理解がなかったり、加害者が一見すると「障害者の世話をしている人徳者」ということで、何故か情状酌量があり罪が軽減されることが起っているということを考えると、この映画はけして対岸の火事ではないということです。
手話に興味がある方も無い方も、観て欲しいと思いました。
かなり衝撃的ではありますが...。
映画の後、会場近くで食事をしていたら手話で話している私たちにお店のスタッフの方が紙に『ご来店ありがとうございます。何か御用があるときはこちらの紙に書いて下さい。』と書いて持って来てくれました。
会計の時にちょっとお話したら、手話は出来ないけど手話を覚えてろう者とお話したいとおっしゃっていました。
そういう方が増えるといいなぁと思います。
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