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2013.02.04

 『歴史をかえた誤訳』


歴史をかえた誤訳 (新潮文庫)

全通研会員に年間4冊送られて来る研究誌。
皆さんは活用されていらっしゃいますか。
私は特集により、斜め読みだったりじっくり読んだり...^^;;

2012年のWinter号である122号の「かばんの中の1冊」に掲載されていた『歴史をかえた誤訳 (新潮文庫)』を見て、以前から読んでみたい本だった!と思い出し(笑)さっそく、Amazonで購入し、読み終わりました。

著者の鳥飼玖美子さんと言えば英語通訳者として長くご活躍され、現在は立教大学で教鞭を取っていらっしゃる方です。
そんな鳥飼さんの視点で、様々な「誤訳」や「意訳」などを取り上げ紹介し、最終的には通訳論にまで言及されている1冊です。
日英通訳者の視点ですが、手話通訳にも共通することが沢山あります。

文化までも翻訳する通訳者は、どこまでが許される「通訳行為」なのかという話しも登場します。
私にとって、前半の外交場面でのお話は歴史も勉強というか、リアルタイムでは記憶にないことなので、歴史の勉強を違う視点からしているような感覚がありました。

具体的には、現在行政交渉の場面での手話通訳でもよく言われるような「善処します」という日本語の言回しが、昔、佐藤首相とニクソン大統領の日米貿易交渉の時にもあり、その際の通訳の影響か外交問題が起ったというような、軽めの通訳事案から、もっと重大な「誤訳」まで掲載されていて、興味深いです。

ロシア語通訳者だった米原万里さんの著書『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)』からの引用もいくつかあり、こちらの作品も読んだことがあるのでそれまた、記憶が蘇りよい勉強になりました。

読もうと思って買った本がどんどんたまっているので、4月に大学の授業が始まる前に、サクサクと読破したいと思います(^^)

通訳に興味のある方、手話通訳をしている方や勉強中の方はぜひおすすめです。


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コメント

通訳論なんてのがあるんですね。
手話通訳もとても難しい仕事ですが、励まされているのでGreatです!!
大学の勉強も楽しんでらっしゃい!

投稿: sipadan2003 | 2013.02.05 01:06

sunsipadan2003さん
ありがとうございますー。
「通訳論」ありますよー。
外国語通訳に関する本が多いですが、手話通訳にも共通する部分もたくさんあります。

音声外国語の通訳者の著書などを拝見すると、手話通訳だけが特別ではなくどんな言語間の通訳にも、言語そのものの通訳と文化に関する認知が重要だと感じます。

まだまだ技術も知識も勉強が必要ですが、一歩ずつがんばっていまーす^^

投稿: ドシル | 2013.02.05 21:35

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