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2013.03.13

手話通訳者のプロ意識

全国各地、様々な地域事情があり色々な手話通訳者がいます。
奉仕員養成講座を修了して、通訳活動をするのが当たり前のになっている市町村もあることは重々承知した上で、この記事を書いています。

コミュニティ通訳の場面においては、各音声言語通訳と手話通訳を比較すると手話通訳の方が恵まれていると思います。
資格制度はあるし、社会福祉ということで公的派遣であることを見ても、音声言語のコミュティ通訳の方々から見れば羨ましいのではないでしょうか。
多くの音声言語のコミュニティ通訳(病院通訳や、学校などの面談等の通訳など)は、各言語が出来るボランティアに頼っていて、交通費さえも足がでるような状況で地域の外国人を支援しているのが現状です。

一方、会議通訳やメディアでの通訳などは、トップクラスの音声言語通訳と手話通訳者を比較するとやはり、音声言語の通訳の方が条件が良いように思えます。
まぁ...需要も違うしエージェントに登録したりフリーで活動する音声言語通訳者と、福祉の色が濃い手話通訳という考え方と、音声言語の通訳を並列に見るのが難しいという側面もあるのかもしれませんが。

ろう者と話していて感じることは、「手話通訳者へのプロ意識」を強く求めているろう者が多いということです。
私も手話通訳者として、プロとしての自覚や日々の研鑽など努力はしていますが、ろう者が望むレベルには達していないと感じています。
技術は簡単に伸びないものの、意識だけは音声言語のトップクラスの会議通訳者やCNNの通訳を担当するような方達に負けないようにしたいと思っています。
少なくても、「手話通訳士」試験に合格している通訳者は、手話通訳のプロとして自覚し、音声言語通訳者にひけを取らないことばのプロとしての知識や振る舞いが求められても仕方が無いと思っています。
その覚悟を持って、学び活動して欲しいと思っています。自戒も込めて...ですが。

まずは気持ちから...というか。
私の場合は、どんな言語であれ通訳や翻訳の基本は第一言語の力が大切だと思っているので、日本語には敏感でいることを心がけています。
人並み以上の日本語力がなければ、「ことばのプロ」としてプロらしい仕事ができません。
語彙や語感、方言などできるだけ意識して学ぶようにしています。

次に第二言語となる手話。
こちらは、未だにネイティブのような言回しは難しいです。
NMMもなかなか表現できません。
自分ではできなくても、ろう者の表現は読み取り、適切な日本語にしたいと思っています。
その為には、ろう者の自然な表現や言回しを見る機会を多く持ちたいと思っています。

上記2つを平行しつつの、通訳・翻訳技術の研鑽です。
正しい語彙の選択は、日本語でも手話でも難しいです。
現状では聞き取り通訳の場合、対象となるろう者の理解力に頼っていることは否めません。
それではいけないと思い、よりろう者が楽に呼吸をするように見られる手話表現をするのが最終目標ですが、そんな日、来るのかなぁという感じです^^;;;

読み取り通訳は、手話と日本語の文法の違いをしっかり掴み目をつぶって聴いていても違和感のない適切な日本語に翻訳したいなぁと思います。
これまたハイレベルな難しいことですが^^;;

とにかく!
意識だけではだめなのですが、意識さえも無いと向上もないので意識は高く、目標も高くがんばりたいと思っています^^
全国の手話通訳者のみなさん、地域の活動だからといって「おせっかい」なお世話はせずに、通訳者としてどう振る舞うべきか、今一度プロとして自分を振り返ると、見えて来るものがあるかもしれません。
「おせっかい」とプロとしての「支援」はまったく違うものですから...。


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