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2013.08.12

色々な手話表現

手話を学習してまもない聴者は、私もそうだったけれど手話単語の「正しい形」についこだわりをもってしまいます。
でも、ろう者が生き生きと日常生活で使っている手話単語の表現は、本に載っているのと違って、「くせ」があるという言い方をよくします。
所謂、手話の音韻変化が生じて使われるので、聴者が読み取れなくなるという現象が起ります^^;;


でも、まぁ日本語だって「洗濯機」を「せんたくき」と発音する日本人はほぼいなくて大概は「せんたっき」と発音するでしょうし、「体育館」だって「たいいくかん」とは発音しないで「たいくかん」と発音することが多いのではないかと思います。
音声言語も手話も、基本というか正しいものはあるけれど日常の運用の中で音韻変化がある...ということでしょうか。

1つの日本語に1つの手話単語しか対応しないわけではないということは、ある程度手話を学んでいると身にしみて分かって来ます。
あるとき「おわり」の手話(両手を下にすぼめる)について、とある話しを聞きました。

『おわりの手話は、昔はろう学校で本を閉じるという動作で表現していた。由来は授業が終わると、教科書を閉じるから閉じることで終わりという表現が生まれた。でも、口話教育が主流になり手話が禁止されると、本を閉じる動作(つまり、両手のひらを合せる)だと手をたたく音が、聴者の教員に聴こえて手話を使ってこども同士で話していることが見つかってしまうので、音がでない今の”おわり”に手話が使われるようになった』というお話を聞きました。

私はこれを聴いた時妙に感心したのを覚えています。
たぶん、3年くらい前だと思います。
どこで誰に教えてもらったのかは覚えていませんが、何かの大会の分科会だったような気がします。

この話しがとても印象に残っていて、その真偽を確かめたいなぁとかねがね思っていました。
で、先日参加させていただいているろう者中心の輪読会にろう史や手話の歴史に詳しい方がいらしていたので、質問してみました。

その結果、「手を叩く(本を閉じる)おわりは、今でも見るけれど今、一般に使われている"おわり"は手話で教育されていた時代から使われていたから、違うんじゃないかな?」ということでした。ちゃんちゃん。
その場にいた何人かの、出身の違うデフファミリー出身のろう者にも訊いてみたけれどそれらしいお話はでてきませんでした。
ある一部の地域では、そういうこともあったかもねということで話しは終わりました。

音声日本語に方言があるように、手話にも方言というか地域による手話単語の違いがあります。
「おわり」という手話も、ひとつではなく複数の表現があります。
それが手話の難しさであると同時に、手話の魅力でもあります。

そんな話しをしながら、またずぶずぶと手話の魅力にハマった週末なのでした...。

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