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2013.10.23

通訳者の商売道具

通訳をする上で絶対に必要なモノが、いくつかあります。
色々例外を探せばあるとは思いますが、手話通訳に特化してして言えばまず「手」。
読み取り通訳しかしない場合でも、話者であるろう者と打合せしたり確認したりで、手話は使うので手は必須アイテムだと思います^^;

それから、音声言語間の通訳で必要なのが「声」。
手話通訳の場合も、読み取り通訳の場合は声がでないとお話になりません。
日本でも近年少しずつ養成の動きがある、ろう者通訳の場合は声は不要ですね^^
アメリカ手話から日本手話への通訳とか、日本語対応手話から日本手話への通訳などいずれも音声を使わないことば同士の通訳なので、「声」は不要です。

聴者の手話通訳者や、音声言語間の通訳者に必要なモノに「聴力」があります。
聞こえないことには、理解が出来ないですし理解ができないものは他の言語へ通訳できません^^;;
手話言語同士であれば、聴力は不要ですが視力は必須にありますね...。
モードが変われば、商売道具もかわると言ったところでしょうか。

聴者の手話通訳者を例にとると、手、声、聴力、視力(脳はもちろん必須ですが省きます)が整うと仕事ができるような気がします。
左右どちらかを骨折していたら、手は使えないので仕事になりませんよね^^;
左右どちらかの目のコンタクトを落としたり、片方が眼帯をするような状態でもやはり仕事に影響します。
風邪で、声がでなくては読み取り通訳の際に仕事になりません...。

では、聴力はいかがでしょうか。
「聴力」は音声言語⇔手話言語または、音声言語同士の通訳の場合は必要になります。
もし、通訳者が補聴器をつけていたらろう者や難聴者はどう思うのでしょう...。
音声言語の通訳者が、補聴器をつけて商談の場にやって来たらクライアントは不安になるかもしれません。
通訳者は聴いて理解して、他言語に変換するのが仕事です。

私は補聴器をした手話通訳者も、原則ありえないと思っています。
「原則」とつけたのは、通訳者不足などでやむおえず補聴器をつけてでも通訳せざるおえない事情があるかもしれないからです。

組織に雇用されている通訳者でないかぎり、通訳者に定年はありません。
現在のところ、登録手話通訳者に定年がある自治体のことは関東周辺では聞いたことがありません。
言い換えると、自分の引き際を自分で決めなくてはいけないということです。
聴力の衰えは自分ではなかなか気付きにくいものですし、個人差もあります。

ろう者や難聴者の耳の替わりになるはずの通訳者が聞こえないのでは、プロとして失格だと私は思っています。
加齢とともに、衰えるのは聴力だけではありません。
反射神経も衰えます。
日本語を聞いてすぐに理解して、手話の語彙選択をして...と通訳していたものが反応速度が遅くなったと自覚したら老化の始まりだと思うので、通訳者としての引き際を考えなければと思っています。

私もいくつまで続けられるやら...^^;;;
時折、通訳仲間とそんな話しをします(笑)
まだ先だとは思いますが、引き際はキレイにしたいと思っています^^
当分の間は、商売道具を磨いて手入れをつづけてがんばりまぁす.


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コメント

引き際・・・通訳のプロだからこそ、きちんと考える必要あり!ですね。経験で補うには限界があるかも・・・。私も日々精進していきたいです。

投稿: 白髪ねぎ | 2013.10.24 19:48

sun白髪ねぎさん
お久しぶりです。
引き際、難しいですよね。
衰えに気づかないのは自分だけ。。。が一番やだなぁと思います。
一生勉強の仕事だからこそ、きちんと自分の管理もしたいなぁと思います^_^

投稿: ドシル | 2013.10.24 23:58

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