国連障害者権利条約の批准
障害者週間まっただ中の今日、日本がようやく障害者権利条約に批准するというニュースが流れました。
今日の参議院本会議で可決、承認されたとか。
2007年9月に障害者権利条約に署名したものの、批准にはいたらなかった理由には国内の法整備があったのだと思いますが、障害者差別解消法の制定等で法整備は終わったということなのでしょうか?
障害者差別解消法ができても、実社会ではな〜んにも変わっていないという印象なのですが...。
それで批准できるならもっと早く批准できたのではとうがった見方をしてしまいます。
様々な障害者団体があり、それぞれ社会参加のために必要な合理的配慮は異なるのだと思います。
私は、聴覚障害者のなかでも特にろう者との付き合いが深いのでどうしてもろう者に関する合理的配慮が気になってしまいます。
手話で情報を得る環境は整うのか、邦画にも字幕がつくのか、TVコマーシャルにも字幕放送が当たり前になるのかなど、ろう者だけではなく難聴者や高齢者にもわかりやすい文字情報が提供されるようになるのかが気になります。
また、企業等が行うべき「合理的配慮」の範囲がどこまでになるのかもよくわかりません。
権利条約に批准することでどう変わって行くのかが、正直私にはイメージできないでいます。
手話関係者の間では、この批准も話題になりますが手話とも福祉とも関係のない人にとってはこの批准についても殆ど知らないことだと思います。
鳥取県の手話言語条例に続き、北海道の石狩市などでも同様の条例が制定される動きがある中で、手話言語法が今後どうなっていくのか、また条約批准後は手話通訳つきの番組が増えるのかなどなどわからないことだらけです...。
今後の動向に注目していきたいと思います。
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