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2014.07.25

『イタリア語通訳狂想曲 シモネッタのアマルコルド』

イタリア語通訳狂想曲 シモネッタのアマルコルド (文春文庫)

久々に本のご紹介。
私が敬愛するイタリア語通訳者の田丸公美子さんが、NHKのイタリア語講座のテキストに書いていた連載をまとめた本の文庫です。
通訳者としての心構えや異文化とどう対峙するかなど面白いなかにも、考えさせられることや手話通訳にも通じるエッセンスがいっぱいです。

通訳現場での失敗もあれこれ記されていますが、特に考えさせられたのは日伊通訳40年ほどのベテランの田丸さんでさえ、第二言語として学んだイタリア語の[R]と[L]の発音の聞き分けには苦慮するし、ご自身の発音にも自信がないと書いてあることに、驚きつつ妙な納得をしてしまいました。

日本語の発音にはRとLの区別がないので、自ずと子供のときにその聞き分ける細胞がなくなってしまうため、どんなにおとなになって訓練しても聞き分けるのは難しいそうです。
ネイティブではない、第二言語習得の壁なんでしょうかね...。

振り返って、手話はどうなんだろうと思ったときやはり、どんなに努力してもネイティブサイナーやコーダのようにはなれないのが、聴者の手話学習者であり手話通訳者なんだと思います。
RとLの発音が難しかったり、自分で発音できないように手話も、ネイティブの手話のNMMを見落としたり、ネイティブじゃないと使えない語彙があったりというのはもう、いたしかたないんだろうなぁなんて思いました。
聴者なまりの手話で、どこまで見やすい表出をできるのかとネイティブサイナーのNMMや手話表現をいかに読み落とさずに、日本語に翻訳できるのかが聴者通訳者の役割なのかなぁ....。

なんてしみじみ考えました。
本の内容は笑えるエピソードが盛りだくさんなんですけどね^^

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