通訳人の依頼は誰が?
久々に裁判の傍聴のことを書いてみようと思います。
ちょっと不思議な公判でした。
大麻取締法違反で逮捕された外国人が被告人。
通訳人がスペイン語で通訳するのですが、被告人は日本語(それもかなり奇麗な発音!)で答えるという摩訶不思議な始まり方をしました。
それが続いたため、裁判長が「日本語と外国語とどちらが楽か?」と被告人に問いかけたところ、被告人は「どちらでも楽です」と!!
でも弁護士の弁論の中には「取り調べの際の通訳さんとの意思疎通がうまくいかず、供述調書に間違いがある」的な発言があり、私は1人「こんだけべらべら日本語話せたら、通訳と意思疎通が...なんてないだろう〜!」と心の中で突っ込みました^^;;
結局、被告人も「2言語あるとよけいにわかりにくくなるので、日本語だけでいい」と言うので通訳人は書記官の横にずっといたもののその後通訳することはありませんでした。
通訳人が必要だと判断したのは誰なんでしょうか〜?
かなり不思議な公判でした。
そして、この公判予定時間を大幅に超えて続き、初公判だったのですが結審しました。
大麻取締法違反といっても常習性がなかったことや、職場の社長や婚約者が今後しっかり監督すると証言してくれたからだと思います。
長い長い公判でしたが、裁判長の主文は良かったです。
法律用語を用いつつも、要所要所で外国人の被告がわかりやすいようにちょっとわかりやすい日本語を加えて主文を読み上げていました。
外国人への配慮もだいぶ進んできたのかなぁと感じました。
手話話者であるろう者に対してはどうなんでしょうね...。
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