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2015.02.15

ろう通訳シンポジウム

2月に入り、名古屋と大阪そして東京の三カ所でろう通訳に関するシンポジウムが開催されました。
日にちこそ違いますが、内容も登壇者もほぼ同じだと思います。
私は、東京会場へ行ってきました。
事前申し込み制のシンポジウムで、定員に達したとは聞いていましたが会場は本当に満席でした。

海外事例の報告や、ろう者の立場で通訳をしてきた経験からのお話など興味深いものでした。
アメリカではろう通訳者が多く活動しているようで、今後は日本でも増やしていきたいというのはよくわかります。
私も色々な場面で、ろう通訳がいたらいいのにと思うことがあったので「ろう通訳者」の存在を否定するとか、聴者の通訳者と職域を争うなど考えも及びませんでしたがそういう考えもあったようで、妙に関心しました。
また、シンポジウム終了後の感想をSNSなどで見ていると「ろう通訳がどういう場面で必要なのかよくわからなかった」という意見を見かけました。
これまた、なるほど。確かにそういう話は出ませんでした。
その視点もまた、私には新鮮でした。

個人的には、例えば日英通訳者には日本語が母語で第二言語が英語の通訳者もいるし逆に、母語が英語で第二言語が日本語の通訳者もいるのと同じで、手話通訳においても母語が日本手話で、第二言語が日本語のろう者が通訳を担うことで、ろう者が対象の場合はよりよい通訳が可能になるという場面を想定できるので、疑問を感じずにいました。
しかし、確かに「ろう通訳シンポジウム」なのでその基本的な必要性についてもっと具体的にあっても良かったように思いました。

私としては、ろう通訳そのものは必要だし今後増えて欲しいと思っていたので今回関心があったのは、話者が聴者の場合、ろう通訳の活動には必要な聴者通訳が担うであろう、フィーダーの技術とか役割に興味があります。
私の母語は日本語なので、私は手話→日本語への読み取り通訳はそれほど苦ではありませんが、日本語→手話への聞き取り通訳はいつも苦労します。

見てわかる手話語彙と自分が使いこなせる手話語彙には明らかな差があるので、読み取りの方がやりやすいです。
シンポジウムの際にも、登壇した野口さんがASLから日本手話への通訳は、逐次でならまあできるが、日本手話からASLだと自分が運用できるASLの語彙がすくなくて苦い経験をしたというお話がありました。
コーダ以外の、一般の聴者通訳が聞き取り通訳をする場合も同様のことが起こるのではないかと思います。
読める手話語彙と自分が使える手話語彙との差が、ろう者にわかりやすい通訳になりにくいというのもあるように感じています。

仕事は選べませんが、私はできれば読み取り通訳をやりたいです...^^;;
さて、そんなに聞き取りに苦手意識がある状態でフィーダーができるのかというと難しそうです。
でも、ろう通訳とペアになり信頼関係を構築できていればペアのろう者と相談しながら、その人に合わせて表出することができるかもしれないと、自分の技術を顧みず思ったりして^^;;

いつか、自分がフィーダーをすることがあるのかないのかわかりませんが、できるような勉強はしていきたいなと思います。
ろう通訳が一般的になる頃には、私も通訳引退しているかもしれませんが(笑)

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