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2015.02.02

沈黙すること

一連の人質事件について私は今まで、どのサイトにもSNSにも自分の意見を書きませんでした。
ネット上には、各種様々な意見や好き勝手なことが垂れ流されていて、テレビでもコメンテーターが様々な憶測や体験から感じたことを自由に発言しているようでした。

これみよがしに政権批判をする意見。
いやいや悪いのはテロだから憎むべきはテロリスト。
そんな大きく2つの意見が競うように、Retweetされているタイムラインを眺めながら私なりの考えをまとめあぐねていました。

私個人としては、相手がメディアを駆使している状況を考えると一般市民の声とはいえ勝手に公に書かない方が良いのではないかと思いました。
昭和40年代だったか、立てこもり事件をマスコミが中継して警察の手の内を報道し、犯人にそれらがばれてしまうというようなことがあったと思います。

今回の件でそんなことを思いました。
「自己責任だ」という人や、「自決すべき」というタレント。
そんな意見もテロリストは見ていたのでしょうか。

以前のイラクでの人質問題もそうですが「自己責任」だから助けないという考えに、私は賛成できません。
危険なところに行ったことは、確かに自己責任です。
でも、それと「見捨てる」ということは別なことのように思います。

年末だったでしょうか。
スノーボーダーが新雪を求めて、許可なく山に入り遭難し救助されたというのがありました。
雪山に慣れていたし、装備も持っていたけど予想以上の積雪で遭難してしまったと記者会見で謝っていました。
ニュース映像では、山岳救助隊の方なのか救出に向かった方に「なんでこんなことしたんだ!救助する我々だって命がけなんだ」と叱られていたのが印象的でした。

彼らは、許可なく入っては行けないことを知っていて入りました。
いわば自己責任です。
行方不明になっても自己責任だからと放置しないと思います。

また、台風のときなどに気象庁は高波に近づかないようにとか、不要不急の外出は控えてくださいと言いますがそれを無視して、海へ行くサーファーや、不要不急じゃなくても外出する人は大勢いると思います。
気象庁の注意を聞かず海へ行った人が波に飲まれたら、「自己責任」だから捜索しなくていいのでしょうか。
気象庁の注意を聞かずに外出した人が、被災したら「自己責任」なんでしょうか。

自然災害でいえば、避難勧告が出されても避難しないという方が各地にいると思います。
再三の避難勧告を聞き入れずに、自宅にいた人が津波や土砂や噴火などに巻き込まれたら避難しない人が悪い、「自己責任」だからと救出しないのでしょうか。

今回の件は、海外で起こった出来事ですが根本は同じだと私は考えました。
確かに、危険地帯で政府は渡航を認めないエリアに足を踏み入れたという点ではご本人たちに責任があるとは思います。
でも、だからといって助ける努力をしないということはあってはいけないと思いました。

そして、その交渉ができるのは私たち市民ではなく政府です。
他国の政府も巻き込んで、最前をつくし交渉するのは政府の担当者です。
事情がわからない外野でやいのやいの言って、交渉の邪魔をしないとも限りません。テロリストを刺激しないとも限りません。
変な情報を与えないためにも、沈黙し見守ることが良いのではないかと思うのです。

政府批判はあとでもできるでしょう。
結果がでてから評価すればいいのではないでしょうか。

私は亡くなられた方たちとは何の面識もありません。
それでも、心に引っかかる悲しみというかなんというか形容できない感情が溢れます。
何を思い、かの地へ向かったのか知る由もありません。
軽卒だと言うのは簡単ですが、当事者にしかわからない事情や思いもあるのかもしれません。

だから、詮索もしないし蔑むこともしたくありません。
ただ、日本が世界が今後どうなっていくのかあれこれ考えます。
お二人のご冥福を祈りますという陳腐なことばを書くこともなんだか躊躇します。
イラクの人質事件で殺害された青年と今回のお二人のことは、私が生きている限り忘れられないと思います。

何もできないけれど、忘れはしません。

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