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2015.05.03

コンテクストに夢中^^

どんな言語も単語を覚えただけでは会話はできません。
当然、文法が大事なわけですが日本語を母語とする私たちはあまり日本語の「文法」を意識して使うことはないと思います。
自然に「当たり前」が身に付いているので、いちいち文法を気にしたりしません^^;;

外国語を第二言語として学ぶと文法を意識します。
合っているのか、間違っているのか、ネイティブは使うのか...などなど。
でも、多くの会話では教科書通りの文法は使われずコンテクストによって「暗黙の了解」的に成立してしまいます。

最近、私は日本語の「普通の会話」のコンテクストに注視しています。
例えば、先日の職場での会話です。

私: じゃ、いってきます!
同僚:はーい。
私: 気をつけて行って来てね〜。

この会話、変ですよね^^;;
「いってきます」と言っている「私」が出かけるのに「気をつけて行って来てね」と発言しています。
でも、この会話は成立してしまうのです。

理由は、同僚はこれから出張に行く予定があります。
「行ってきます」と声をかけた私は会議に行くだけで、職場内に残ります。つまり「席を立つ」という意味での「いってきます」です。
それに同僚は返事をしています。
しかし、同僚は出張へ行くので私が会議から戻って来ても会えません。
だから「(出張)気をつけて行って来てね」と席を先に立つ私が声をかけています。

会話だけ切り取ると変な会話ですが、当事者間では成立してしまうという...。
もし、通訳が間に入っていて状況をしらなかったらなんとも???な会話なのです(汗)

次の例も面白いです(笑)
これは、ある通訳現場でのこと。
通訳者Aさんが先に会場にいると、顔見知りの聴者Bさんが来てAさんの顔を見て言いました。

聴者B:こんにちは!ああ、Cさんですね。
通訳A:そうです。よろしくお願いします。

通訳者の名前はAさんなのに、「Cさんですね」と言われて「そうです」と答えるという...。
でも、殆どの日本人聴者は同様の会話をすると思います。
いろいろと見えない会話が隠れているので、第二言語として日本語を学ぶ人には難しいかもしれません。

つまり、Bさんは本来参加メンバーではない知り合いのAさんが来ているのを見て、「あれ?」と思ったけれど、「ああ、ろう者のCさんの通訳で来たんだな」とすぐに思い、「Cさん(の通訳)ですね」と声をかけていて、言われたAさんもその隠れた意味をちゃんと理解して、「そうです。(Cさんの通訳です)」と答えています。
けして、「いいえ、私はCではなくAです」とはならない不思議(笑)
コンテクストが掴めないと変な会話というのがたくさんあり、そんな場面を見かけるとちょっと嬉しくなります。
日本語の難しさをひしひし感じます。

こういうコンテクストに頼った何気ない会話を、どう手話に翻訳するのか「意味を伝える」通訳者として、色々思案しています^^

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