« 映画『ザ・トライブ』が横浜で! | トップページ | がんばろ~! »

2015.05.08

『ザ・トライブ』を観てきた

前回、横浜で上映されていることを書きました。
と、いうことで観てきました話題作『ザ・トライブ』。
さすがR18指定の映画です...なんというかう〜ん...。
これからまだ観る方もいると思うので、極力ネタバレがないように感想っぽいものを書こうかと思います。
以下、若干のネタバレを含みますので読み進む方、ご了承ください。

まず、私の個人的な感想です。
ストーリーは陳腐。ありがちな話です。
だからこそ、ウクライナ手話というまったく未知の言葉で台詞が繰り広げられているにも関わらず、あらすじは追えるような気になります。
細かな台詞が分からないので、自分の解釈が合っているのかわかりませんが、だいたいの流れや登場人物のキャラクターなどは把握できると思います。

ストーリーだけみると、別にウクライナ手話じゃなくてもウクライナの音声言語でも理解できるかも...と思いました。それくらい、分かりやすいストーリーです。

本編には原則、ろう者以外の登場人物は出てきません。
う〜ん、手話通訳らしい人は登場しますが音声言語は発しません。
ウクライナ手話の台詞だけです。

BGMも効果音もありません。
出演者の生活音や、暴力シーン等の音。
口話ではないけれど、手話で話している際に漏れる息などだけ聞こえます。
それでも、映画に飽きて観たくないということはありません。ただ目を背けたくなるシーンはあります。
けっこう..あります。
あと、カメラワークが特徴的で長回しの画面を見ているとちょっと酔ってしまったような気持ち悪さがあります^^;;

出演者がろう者ということなので、ウクライナ手話がとてもナチュラルで、口論している場面は爆発的なスピードで手が動きますが、不思議と「脳内アフレコ」でこんな感じのこと言ってるのかなぁと思います。
アメリカ手話や国際手話と似ている表現もいくつかあり、はっきり単語をつかめるものもありましたが、動きは同じだけど意味は違うんだろうなぁというのもたくさんありました。

登場人物がろう者だから避けられなかった悲劇というのも、一部ありますが基本的にはこの話、別にろう者じゃなくてもいいかも...」という印象ですが、巷の感想を観ていると「障害者のイメージが変わった」とか「無意識に障害者差別をしていた自分に気づいた」なんてのもあったので、それはそれで意味があったのかもしれません。

音声吹き替えも字幕もBGMもないという点ではかなり風変わりな作品ですが、個人的に好きか嫌いかと聞かれたら、どちらかと言えば嫌いな作品です。
特にラストはなんなの!!まったく!!!!!という感じで、納得いかず...という感じです。

作品を理解できるほどに、ウクライナという国の文化も情勢もウクライナ手話も分からないので、理解できていないことも多くあるでしょうが、誰かにおすすめしたい作品ではありません。
見終わった後に、「トガニ」とはまた違う鬱々としたものがこみ上げてくる作品です。
「トガニ」は実話をもとにしているし、あれはあれでなんとも言えない気持ちになるのですが「ザ・トライブ」は...う〜ん、、なんでしょうね。

映画とは関係ありませんが、ウクライナという国は手話に関してはちょっと進んだ国なのでしょうか。
2000年代前半に、TVニュースの情報がコントロールされていた時にTVの手話通訳者が「話者が話していることとは別に、この情報は嘘だからだまされないように」というようなことを手話のみで伝えていたというのは確かウクライナだったような気がします。
また、2年くらい前にウクライナの学生が発表したのが、手話を文字化する手袋のようなEnableTalkなんてのもありました。

日本の中の手話言語の社会的位置付けと、ウクライナのそれとでは違うのかもしれませんね。
それにしても、ウクライナ手話...理解したかったなぁ。。。

にほんブログ村ブログ村でブログランキング参加中↓クリックよろしく★
にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ

|

« 映画『ザ・トライブ』が横浜で! | トップページ | がんばろ~! »

音楽・観劇・映画・読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17097/61560072

この記事へのトラックバック一覧です: 『ザ・トライブ』を観てきた:

« 映画『ザ・トライブ』が横浜で! | トップページ | がんばろ~! »