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2015.11.06

諸星春那個展 『DEAFHOOD+』

Deafhood

私が「Deafhood」ということばと出会ったのは、6年ほど前になると思います。
日本語では「聾であること」と言えるのでしょうか。
ただ「聾であること」と言うだけではなく、言外に「聾者として生きる誇り」が隠れているような印象があります。
聾者のまま、聾者として生きるアイデンティティというかそういう感じです。

聾者アーティスト諸星春那さんが『DEAFHOOD+』という個展を開催しています。
明日が最終日で、場所は秋葉原というか浅草橋というかとにかく、アートラボアキバというギャラリーです。

先日、この個展へ行ってきました。
この個展、3回に分けて行われるそうです。
作品は、ろう学校やことばの教室に通ったことがある聾者なら見慣れた「発音」に関係する様々なもの。
もしかしたら、二度と見たくないと思う方もいるかもしれませんし、懐かしいと思う人もいるかもしれません。
私たち聴者にすれば、特段の思い入れがあるものではありません。
でも、明らかに聞こえない人を聞こえる人に近づけるために使われただろう、あらゆるものが並んでいました。
Deafhoodの考え方からはすべて不要なものなんだろうと思いました。

私が行った時は、手話がわからない聴者の女の子と作品のひとつである黒板を使って諸星さんが筆談をしている所でした。
大きな大きな黒板は、作品でもありコミュニケーションツールでもあるんだなぁと思ってみました。

古びた鏡も、発音する口や舌の動きを訓練した鏡のイメージなんでしょうか...。
Deafhoodについて、きっと聴者にある私には真の意味で理解することはできないかもしれません。
でも、「聞こえない」ことを病理的視点のみで判断して「聴力がかけている」と見るか、「無音の世界にる手話を使う、別の文化の人」ととらえるかで社会の聾者への見方が変わるのかもしれないなぁと思います。

彼女の、あと2回の『DEAFHOOD+』の作品を楽しみにしています。

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