手話通訳仲間。
最近、親しい手話通訳者同士で通訳論的な話をあれこれする機会が多くなりました。
日本では「手話=福祉」という意識が今でも強く、未だに「聞こえない人を助ける為に手話学びたい」という人もいるようです。
一昔前に、「手話をやってるなんて、偉いわね〜〜〜」と言われることはなくなったような気がしていますがどうなんでしょうか。
私はよく、通訳仲間には「通訳1年目と5年目の差は大きいけれど、5年目と10年目の差は無い」と言い続けています。
いつまでも「私の方が後輩だから...」と遠慮するのはおかしいと思っているのです。
地域の登録通訳者であっても、通訳してお金をいただくならプロの通訳者です。
登録経験年数が長いから上手いとは限らないし、長いから聾者の信頼があるというわけでもありません。
5年目と10年目なら、お互いにフォローし合い足りないところを補ったり、反省のときに指摘しあったりできるような関係じゃないと通訳者として成長できなんじゃないかなと思うのです。
それは15年目と20年目も同じだし、10年目と30年目も同じだと思うんです。
30年目のベテランさんだって、苦手な分野もあれば知らない言葉もあります。
それを「自分が知っていることは先輩は知っているだろう」と思うのはナンセンス。
みんな違う経験をしてきているのですから、1年目の通訳者が20年目の通訳者をフォローできることもあるはずです。
手話通訳そのものは1人で行うもので、自分の力を磨いて学び続けることが大切ですが、通訳者は孤独ではなくチームワークなんだと思うのです。
学び合ったり、情報共有したり、お互いの切磋琢磨できるようなそんな通訳仲間、「同僚」であり続けたいと思います。
通訳者に「先輩も後輩も」ない...とは思いますが、先輩を敬う気持ちは持っているつもりです^^;;
敬いながら、学びながら。。でも、通訳現場では対等に仕事をしているそんな関係でいたいです。
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