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2016.06.16

映画『FAKE』

2014年に世間を賑わせた佐村河内守さんご夫妻のドキュメンタリー。
監督は森達也氏です。
記者会見を開き、軽度の聴覚障がいがあるものの障害者手帳の交付には値しないと診断された旨を公表した佐村河内さんですが、当時記者の扱いは酷いものでした。
聴覚障害に理解のない、一般のろう者や難聴者まで疑われてしまうような扱いをした当時の報道の仕方は全然、中立ではありませんでしたね。
手話通訳者も疑われましたし。

まあ、まったく聞こえなくて全て自分で作曲したというのは嘘ではあったのでその店では批判されても仕方がないとは思いますが...。
じゃあ、長年報酬をもらいながら「ゴーストライター」をしていた側は告白しただけで許されるのでしょうか。
私はこの点になんとも言えない違和感がありました。

佐村河内さんは、嘘をついたかもしれないでも「聞こえにくい」ということは事実なわけで、日本は聴覚障害者の手帳交付が世界でも類を見ないほど厳しい国なので、手帳がもらえないからといって要約筆記や手話通訳がいらないというわけではないのに...となんとももやもやしていました。

で、この映画はドキュメンタリーです。
そしてタイトルは「FAKE」。
見る側が何が嘘で何が真実なのか、見極めればいいのかなと思います。
何事も「大人の事情」があり、白黒はっきりできないこともあったりました。

子供の漫画のように正義は必ず勝つ!正義と悪がはっきりくっきりしているというのは現実にはそうないのかもしれません。
だって立ち位置で「正義」も変わってしまうのだから。

少し前のコマーシャルに、鬼の子供が出てきて「お父さんは、桃太郎ってやつに殺されました」みたいな台詞を言う場面、見たことがある方もいるのではないでしょうか。
大多数から見たら桃太郎は正義の味方で、ヒーローだけど鬼ヶ島の鬼の家族にとっては勝手に自分たちの島にやってきて、家族を攻撃した「悪」が桃太郎なんですよね...。

騒動当時、佐村河内さんの言い分に耳を貸す気にならなかった方も森監督のドキュメンタリーとして観てほしいなんて思える作品でした。

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